「全市町村で温泉に入れる山形」が復活 新庄市の温泉施設がリニューアルオープン
山形県内の市町村で唯一、温泉施設がなかった新庄市に20日、日帰り温泉施設が本格オープンしました。待望の温泉施設空白地域の解消に利用客からは喜びの声が聞かれました。
新庄市金沢にオープンしたのは、日帰り温泉施設「新庄山屋温泉」です。10日にプレオープンし、20日、本格オープンを迎えました。
こちらの施設は2017年に閉館した日帰り温泉施設の「奥羽金沢温泉」をリニューアルしました。2017年の閉館後、施設の設備更新や再利用ができずにいましたが今回、ホテル経営などを行っている「新庄弐拾壱世紀」が土地と建物、源泉を買い取って開業しました。
新庄山屋温泉神保光一 支配人「地元のみなさんが楽しみにしているのが伝わってくる。立派なものは作れないが少しずついろんな方が楽しめるものを作っていけたらと思う」
新庄市内では「奥羽金沢温泉」の閉館後、別の場所に温泉施設がオープンしたものの2021年に廃業。新庄市は県内の市町村の中で唯一、温泉施設のない自治体となっていましたが、今回、「新庄山屋温泉」のオープンで3年ぶりに温泉空白地域が解消されました。真室川町から来たというこちらの男性、2017年に閉館した「奥羽金沢温泉」にはかつて、月に2、3回ほどのペースで訪れていたそうです。
真室川町から「ちょうどいい湯加減。ここに来ると長く入る。久しぶりの温泉で良かった。これからも妻と二人で来たい」
村山市から「今日は最高。久しぶりに来て良かった。昔と変わりない、同じだ。ちょっとぬるめだけどちょうどいい。この時期としては最高。これからも時々寄らせてもらう」
オープンした「新庄山屋温泉」は源泉かけ流しで、今後は、サウナも整備される予定です。また、軽食コーナーのほか、建物の隣にはバーベキューが楽しめるスペースや子ども用のプールも設けられるということです。