去年は5人死亡 農作業中の事故防止へ研修会 農業用機械の適正使用を呼びかけ 山梨
去年、県内では農作業中の死亡事故が相次ぎ、5人が死亡しました。今年も剪定作業の時期を迎えるのを前に山梨市で9日、農家を対象にした県による安全研修会が開かれました。
県内では去年、農作業中の死亡事故が5件発生。このうち4件は65歳以上の高齢者が高所作業車を運転中に発生した事故でした。
高所作業車では移動の際、木や枝との間にはさまれてしまったり、タイヤに巻き込まれ下敷きになったりするケースが多く、研修会では県立農林大学校の講師が実際に運転しながら注意点を解説しました。
講師
「枝にうっかりはさまれても、機械は止まってくれません」
参加した農家は
「高所作業車を手動で動かしバックしている時にはさまれるというのは、怖いなと思いました」「普段、意識せずに大丈夫だなと軽い確認しかしていなかったので、ちゃんと見て確認してから作業に移るのがすごく大事だと感じた」
研修会ではこのほか、トラクターや農薬散布車など農業用機械ごとに想定される事故を説明し、農家に適正な使用を呼びかけました。県は今後も定期的に研修会を行う方針です。