「回避行動が徹底されず」北富士演習場の手りゅう弾死亡事故 調査結果を公表 山梨県
陸上自衛隊北富士演習場で今年5月、訓練中に手りゅう弾の破片が当たった隊員1人が死亡した事故で、陸上自衛隊は18日、弾を投げた後の回避行動が参加部隊で徹底されていなかったとする調査結果を明らかにしました。
この事故は今年5月、北富士演習場で手りゅう弾の投てき訓練中、別の隊員が投げた手りゅう弾の破片が指導役の三等陸曹(29)の首に当たり死亡したものです。
陸上自衛隊によりますと、手りゅう弾の投てき訓練では弾を投げた後、投てきした隊員だけでなく指導役の隊員も「壁に近づいて」しゃがむことになっていましたが、三等陸曹は「壁から離れた位置」でしゃがんでいたため、爆発後に飛散した破片が首に当たったと判断しました。
事故後の調査では、隊員の一部で訓練方法が正しく理解されていなかったことが判明し、陸上自衛隊は正しい訓練方法を徹底するとしています。