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“富士山にみとれ”わき見運転も 富士北麓で外国人観光客のレンタカー事故急増 山梨県

2024年7月8日 19:42
“富士山にみとれ”わき見運転も 富士北麓で外国人観光客のレンタカー事故急増 山梨県
 オーバーツーリズムが問題となっている富士北麓地域で、外国人観光客が運転するレンタカーの物損事故が急増し、関係者が対応に苦慮しています。

 県警によりますと、富士吉田警察署管内で去年1年間に発生したレンタカーによる訪日外国人の物損事故は417件と、コロナ禍で減少していたおととしの9倍に増えました。

 今年は5月末時点ですでに291件に上っていて、急増した去年のさらに倍以上のペースで推移しています。

 富士北麓地域の主要な観光地周辺の道路での発生が多く、海外にはない国が多い「縁石」に車体をぶつけるケースが目立つほか、中には富士山に見とれてわき見運転したことが原因の事故もあったということです。

 利用者のほとんどが外国人観光客だというこちらのレンタカー会社ではー。

ヨシムラレンタカー 吉村公利 代表
「よく事故が起きるのは駐車場が多いので、駐車場に注意してください(と呼びかけている)」

 また、別のレンタカー会社でもあの手この手で注意を呼びかけていますが、言葉の壁もあり簡単に事故は減らないといいます。

Jネットレンタカー富士山駅前店 星野昌美店長
「日本独自の交通ルールなどを記した4か国語のパンフレットを作成していて、標識の説明をしたり。警察の方からも事故が増えているので注意喚起をお願いしますと言われているので、パンフレットを見せながら説明をしている」

 このほか、道路の真ん中を自転車で走行するなどレンタサイクル利用者のマナーも悪化していて、富士河口湖町は自転車を貸し出している事業者を対象に講習会を開くことを決めました。
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