「女性の尊厳踏みにじる」管理売春の元ホストら2人に懲役2年4か月の実刑判決 山梨
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元ホストの男ら2人が県内の20代の女性を支配して繰り返し売春させた事件の裁判で、甲府地裁は17日、2人に懲役2年4か月と罰金30万円の実刑判決を言い渡しました。
売春防止法違反の管理売春の罪に問われていたのは元ホストクラブ店員、古明地流星被告(26)と交際相手の嘉村亜希被告(32)です。
2人はおととし12月から去年3月にかけて、ホストクラブの客だった県内の20代の女性を売掛金の支払い免除をきっかけに管理下に置き、不特定多数の客を相手に売春させた罪に問われ、公判で起訴内容を認めていました。
これまでの公判によりますと、2人は女性をアパート駐車場に止めたレンタカーの車内や部屋の玄関スペースに住まわせてトイレや風呂などの使用を禁じていたほか、逃げないように位置情報共有アプリで常に行動を監視。
また、1日10万円のノルマで約1か月間で89人と計107回売春させて売り上げた100万円の大半を得ていたほか、売り上げが少ない時などは殴るけるの暴力をふるい「罰金を科すぞ」と脅していました。
17日の判決で甲府地裁は「車中泊させたり位置情報を把握するなど、2人は女性を支配していた」と指摘。
その上で、「ノルマを課して売春行為をさせて女性の尊厳を踏みにじり、暴行などでいらだちをぶつけていたことに酌量の余地はない」などとして、2人に懲役2年4か月、罰金30万円の実刑判決を言い渡しました。