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飲酒運転で死亡ひき逃げ事件 男が起訴内容認める 検察側「同乗者らと口裏合わせ」山梨

2025年2月3日 17:21
飲酒運転で死亡ひき逃げ事件 男が起訴内容認める 検察側「同乗者らと口裏合わせ」山梨
運転していた丹沢被告

 飲酒運転で自転車の男性に衝突し死亡させた上、現場から逃げた罪に問われている男の初公判が3日、甲府地裁で開かれ、男は起訴内容を認めました。検察側は事故後、男が飲酒運転の発覚を免れようと、同乗者らと口裏合わせをしていたと明らかにしました。
 
 自動車運転処罰法違反とひき逃げの罪に問われているのは甲府市の土木業、丹沢黎紅被告(23)です。
 
 起訴状などによりますと、丹沢被告は去年11月、昭和町西条の県道を乗用車で走行中、飲酒の影響で前を走行していた自転車に衝突して中央市中楯の会社員、佐野公昭さん(当時55)を死亡させた上、現場からそのまま走り去ったとされます。

 3日の初公判で丹沢被告は「間違いないです」と起訴内容を認めました。

 裁判で検察側は丹沢被告は事故前に2か所でビールや焼酎を5杯以上飲み、事故当時の呼気には基準値の最大5倍ほどのアルコールが含まれていたと推測されると指摘しました。
 
 また、丹沢被告が逃走時も含めて酒気帯び状態で60.6キロの距離を運転していたことや、事故後は同乗者や知人の飲酒先の店関係者らと集まり「飲酒してなかったことにしよう」などと口裏合わせをしていたことも明らかにしました。
   
 一方、酒気帯び状態の丹沢被告に運転を依頼し、同乗した罪に問われている市川三郷町市川大門の会社員、向山蒼空被告(21)の初公判も開かれ、向山被告は起訴内容を認めました。
 
 検察側は向山被告が今回の事故前にも、酒気帯び状態の丹沢被告の車に何度も同乗していたと指摘しました。

最終更新日:2025年2月3日 17:48
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