近隣住民は「早く更地に」倒壊の恐れある“特定空き家” 行政代執行で解体に着手 山梨
倒壊の恐れがある「特定空き家」を撤去しようと27日、県内初の行政代執行による解体作業が甲府市で始まりました。
甲府市の担当職員
「特定空き家等の行政代執行を実施し、建物等の除却に着手いたします」
甲府市による行政代執行が始まったのは、甲府市東光寺の築70年以上になる特定空き家です。崩れれば近隣民家や道路に影響が及ぶとして、市が所有者に対し対策を求めていましたが、5年前から連絡が取れなくなっていました。そしてきょう…
甲府市の担当職員
「(笛)ピーーー!それでは工事を開始してください」
市は行政代執行による解体に着手しました。
解体作業の委託業者は
「隣の家に被害があってはいけないので調査をしてから随時、瓦を降ろす。(空き家なので)作業員が上るのに危険を伴う可能性があるので、慎重に作業しなければいけない」
近隣住民は
「解体してくれてありがたい。この地区には解体しなければならない空き家が多い。こうなってしまっては…早く片付けて更地にしてもらいたい」
甲府市には倒壊のおそれがある「特定空き家」がこのほかにも11軒ありますが、市の担当者は「行政代執行は最終手段。まずは所有者に改善を促していきたい」としています。