“小児がん”患者らが交流できる仮想空間を開発へ…クラウドファンディングを開始 関西医科大学の医師「世界中で繋がることができる未来へ」

関西医科大学の大町太一医師は、28日に記者会見を行い、小児がん患者とその家族が交流できる仮想空間(メタバース)を開発するためクラウドファンディングを開始したと発表しました。
小児がんは15歳未満の子どもが発症するがんの総称で、年間およそ2000人が新たに診断され、患者数が少ない疾患です。
関西医科大学は、当事者同士で悩みや不安を相談する機会が少ない患者とその家族が、仮想空間の中でつながることができるスマートフォン向けアプリ「Emo-Link」を開発するため、クラウドファンディングを28日から開始しました。
この仮想空間には、患者とその家族、医療従事者が無料で参加することができます。コミュニケーション機能に加え、100人が参加できるサッカーゲームや、子どもが描いた絵を展示する美術館などが作られる予定です。
大町医師は会見で、「将来は同時通訳を可能にし、海外の小児がん患者同士がつながり合うことができれば。他の希少疾患への展開も見込んでいる」と語りました。
目標金額は今年4月までに500万円で、8月の実用化を目指すということです。