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岸口県議は「除名」、増山県議は「離党勧告」“流出問題”で兵庫維新の会が発表「本来なら重たい処分を出したくないのが仲間としては本音」

2025年2月26日 18:36
岸口県議は「除名」、増山県議は「離党勧告」“流出問題”で兵庫維新の会が発表「本来なら重たい処分を出したくないのが仲間としては本音」

 兵庫維新の会は26日、記者会見を開き、2024年の兵庫県知事選挙の期間中、NHK党の立花孝志氏に非公開の音声データなどを提供した問題で、岸口実県議を「除名」処分、増山誠県議を「離党勧告」処分とすることを発表しました。

 先ほど会見を開いた兵庫維新の会。

 兵庫維新の会・金子道仁代表
 「この度は県民の皆様に深いご迷惑、または不信をおかけしてしまったこと、大変申し訳ございません。岸口県議については除名、増山県議に関しては離党勧告という処分を決定させていただきました」

 斎藤元彦・兵庫県知事の疑惑をめぐり知事選挙の期間中、NHK党の立花孝志氏に非公開の情報などを提供した今回の問題。

 26日の議会に出席した渦中の県議らは、兵庫維新による処分の発表を待っていました。

 増山誠県議が立花氏に提供した、百条委員会の証人尋問の音声データ。知事選への影響を避けるため “選挙後まで非公開”と百条委員会で決められたもので、増山県議自身も非公開に「賛成」していました。

 増山誠県議(維新から離党勧告)
 「立花氏の発信力という点において、非常に発信力のある方なので、この方に伝えることで、県民が知ることができるのではと考えた」

 増山県議は会見で、“県民が知るべき情報だった”と自身の行動を正当化しました。

 百条委員会の副委員長だった、岸口実県議。竹内英明元県議を「斎藤知事降ろしの“黒幕”」とする文書を立花氏に渡す場面に立ち会ったことを認めています。

 岸口実県議(維新を除名)
 「その場に同席した以上、私から(立花氏に文書を)提供したということで結構。記載の中身が事実かどうか、まったく判断がつきませんでした」

 これらを元に立花氏は、SNSなどで竹内元県議に関する情報を発信。その後、竹内元県議はSNS上での中傷などを理由に議員を辞職。1月、死亡しました。自殺とみられています。

 斎藤知事を応援する目的で立候補する“2馬力選挙”を展開した立花氏に対して、所属県議が情報などを提供した事態に維新代表の吉村洋文氏は…。

 日本維新の会・吉村洋文代表
 「明らかなルール違反もある。ここについては代表として申し訳ないと思う。維新の公認で当選している以上、(除名処分の県議は) 議員辞職するべき」

 そして、先ほど県議2人の処分を発表した、兵庫維新の会。処分の理由について…。

 兵庫維新の会・金子道仁代表
 「本来であれば重たい処分を出したくないのが、仲間としては本音。

 処分内容の理由について、ご説明します。まず岸口県議は…

 ①『公人の立場で、他社への誹謗等が含まれる真偽不明の文書を情報発信の意図のある第三者に渡したことの社会的な責任が重大』である。

 ②『百条委員会の副委員長の立場でありながら、百条委員会にかかる真偽不明の情報が流出した』ということ。
 
 ③『(当時)県議団の団長の立場として、本来は団員からの情報漏洩を防ぐ監督責任者が、自ら情報を流出したこと』

 ④『当時、清水貴之候補の選対本部長代理の立場にありながら、立候補者である立花氏に情報提供し、清水貴之候補に対する不利益行為を行った』ということ。

 続いて、増山県議に対して…
 
 『百条委員会の委員の立場で、県議会規則第104条「秘密保持」に抵触する行為を行ったことは、議会人として法令順守意識が全く足りず、大きな問題だと考えます。こうした行為を兵庫県議団および兵庫維新の会に無断で行ったことは、ガバナンスを大いに揺るがす行為であり、社会に与えた影響も大きく、日本維新の会に対する世間の信頼を失墜させる行為であった』

 このような理由から以上の処分に至りました」

最終更新日:2025年2月26日 18:44
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