【速報】『除名』処分の維新・岸口実県議「当面は無所属で活動」 N党立花氏に“黒幕”文書提供に関与「当時の立場を考えたら致し方ない」 『離党勧告』の増山県議も「無所属で活動」 2人とも辞職せず
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兵庫県知事選で「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首に対して、死亡した元県議を『斎藤路氏の黒幕』とする文書の提供に関わったとして、兵庫維新の会が26日、岸口実県議を「除名」処分としたことを受け、岸口県議は「一番重い処分になったが、当時の公的な立場を考えたら致し方ない。当面は無所属で活動したい」と語りました。
立花氏に非公開の音声データや文書を提供したとして「離党勧告」処分を受けた増山誠県議も「今回行った行為は反省している。当面は無所属で活動する」と話し、「維新の政策に共感して推し進めてきた。無所属になってもその思いを貫く」と語りました。
■死亡した元県議を「斎藤降ろしの黒幕」文書提供の場に同席「軽率だった」と謝罪
斎藤知事の疑惑を調査する百条委員会の副委員長を務めていた岸口実県議は去年の兵庫県知事選挙の期間中、竹内英明元県議(今年1月に死亡)を『斎藤降ろしの黒幕』とする文書を立花氏に提供する場に同席していたことを認め、「文書を手渡したと言われても反論しようがない」「軽率だった」などと謝罪していました。
また、百条委員会の委員を務めていた増山誠県議は、百条委員会が開いた非公開の証人尋問の音声データや文書を立花氏に提供したことを認め、離党届を提出。23日の会見で、「流出させたことはルール違反」として謝罪する一方、「県民に知らせるべき情報だった」などと自らの正当性を主張していました。
■除名の理由「百条委の副委員長、県議団団長の立場でガバナンスを大いに揺るがす行為」
兵庫維新の会は26日午後4時ごろから会見を開き、岸口県議を「除名」処分に、増山県議を「離党勧告」処分にすると発表しました。
兵庫維新の会代表の金子道仁参院議員は「県民の皆様にご迷惑をかけたこと、大変申し訳ございません」と謝罪した上で、岸口県議への除名処分については、「公人の立場で他者への誹謗が含まれる真偽不明の文書を渡した社会的責任が重大。百条委員会の副委員長であり、県議団の団長の立場でありながら自ら流出し、兵庫県議団に無断で行ったことはガバナンスを大いに揺るがす重大な行為であり、世間の信頼を失墜させた」と説明しました。
また、増山県議を離党勧告とした理由については、「百条委員会の委員の立場で秘密保持に抵触する行為に行ったのは議会人として法令順守意識が足りず、大きな問題。ガバナンスを大いに揺るがし、日本維新の会の信頼を失墜させる行為」だとしました。