韓国にドイツ、ルクセンブルク…海外パビリオンも準備着々「万博イヤー」開幕まで100日切った会場は
2025年、大阪・関西にとってはいよいよ「万博イヤー」の幕開けです。4月13日の開幕まで100日を切った会場は今、どうなっているのでしょうか。中継でお伝えします。(取材報告:古瀬朱里 記者)
こちら万博会場の入り口、東ゲートになっているんですが、すぐ目の前にある大阪メトロ夢洲駅の前からお伝えします。万博に向けて出入口が大変広くなっていて、ほぼ完成していますが、万博の開幕に先駆けて、今月19日に開業する予定です。
夢洲駅が終点となる大阪メトロの中央線が、鉄道で会場の夢洲に入ることができる唯一の手段となりますが、大阪の中心地、梅田や難波から向かう場合は、途中、本町駅などで乗り換える必要があります。
中央線は期間中、1日に最大で13万人ほどが利用すると想定されていて、少しでも混雑を緩和させるため、運行本数を増やしたり、企業などに万博期間中は在宅勤務や時差出勤を呼びかけたりするなどの対策を進めているんです。
そして、夢洲駅のすぐ目の前にある建物では、スーツケースなどの大型荷物を預けることができますが、預ける荷物1個あたり、料金1万円と高額な設定になっていまして、数も200個に限定されているんです。
万博協会は、大型荷物の持ち運びが混雑につながるとして、宿泊先のホテルや駅のコインロッカーに預けてから会場に向かってほしいとしています。
この道を通って会議場に入ることができるんですけれども、東ゲートを通るとすぐには国内企業などのパビリオンが広がっているんです。
そして、そのさらに奥には大屋根リングが広がっていて、内側には海外パビリオンが集まっています。
万博の目玉となる海外パビリオンですが、一体今どうなっているのか、リングの内側にいる有吉記者からお伝えします。(取材報告: 有吉優海 記者)
開幕まで97日となった大阪関西万博の会場、夢洲に来ています。先ほどまで雨が降り続いていたんですが、ちょうどこの中継を前に止みまして今ちょうど夕焼けが綺麗に見えています。
今、私がいるのはシンボルとなる大屋根リングの内側、海外パビリオンが立ち並ぶエリアに来ています。
後ろにあるのが「韓国パビリオン」です。縦10メートル横27メートルの巨大なモニターがリングからやってきた来場者を待ち受けます。今日は特別にこちら映像を流していただいているんですが、開幕中はK-POPの映像なども流れる予定だということです。
韓国パビリオンのお隣、次にご紹介するのは「ドイツパビリオン」です。
こちらも工事中なんですけれども、建物は7つの輪が重なるような形をしていて、その名も「わ!ドイツ」という名前が付けられています。今回の万博ではどの海外パビリオンも「循環型社会」というのをキーワードにしていまして、大屋根リングの内側に158の国と地域のパビリオンが集まるというのが万博なんです。
そして気になるドイツのパビリオンのお隣は、実際にもドイツのお隣の国なんですけれども「ルクセンブルクパビリオン」です。
こちらも循環というところをキーワードにしていまして、閉幕後に再利用することを前提に設計しており、万博が終われば大阪の交野市などでこのパビリオンの一部を再利用する予定だということです。
(黒木千晶 キャスター)
当初はこの海外パビリオンの着工の遅れも心配されていましたが、今予定通り進んでいるのでしょうか。
(有吉 記者)
はい、先月上旬にようやく全ての国が着工しまして、取材をしていても、ほとんどの国では外観がだいたい7割から8割はできているかなという風に感じます。ただ、去年の年末には撤退を表明する国も明らかになりました。
取材をもとにして作った会場の地図なんですが、赤くなっている部分が撤退やタイプの変更によって空いてしまうと考えられる場所なんです。現在全部で11カ所ありまして、これらの場所は休憩所など別の活用方法が検討されています。
ただ、空きスペースは万博協会が管理をすることになるため、警備費用が上がる要因にもなってしまっています。
ただ万博の魅力はパビリオンだけではないんです。
万博の公式アプリは、すでに開幕日のadoさんのライブなどイベントが1189件も登録されていて、アプリで確認することができます。さらに各国のパビリオンではレストランが併設されているところも多くて、各国の郷土料理などを楽しむことができます。
現在万博はチケットの売り上げに伸び悩んでいる状況ではありますが、こうした魅力的なコンテンツを発信し、機運をどれだけ高めていけるのか、開幕までの3ヶ月が大きな山場と言えそうです。