【速報】JR西 運転見合わせ多発の湖西線で「強風予測システム」本導入決定 不要な迂回など削減へ
JR西日本は、JR湖西線で試験導入していた「強風予測システム」について、ことし2月から本導入すると発表しました。「特急サンダーバード」の不必要な迂回運転の削減などが期待できるということです。
このシステムは、2019年からJR西日本と大阪ガスが共同研究していたもので、2022年から湖西線で試験導入を行っていました。
JR西日本は、長時間の強風が見込まれる場合には、急な運転見合わせや駅間での停車を防止するために、事前に運転を見合わせることにしていて、特に湖西線は、冬季に「比良おろし」と呼ばれる強風が吹くことが多く、運転見合わせや、「特急サンダーバード」の米原経由への迂回などが多発しています。
これに対し、列車運行の安全性の更なる向上や、運転見合わせ時における代行輸送の確保などを目指し、湖西線沿線の強風を高精度に予測するシステムの 共同開発を行ってきました。
試験導入の結果が良好だったことから、2月からシステムの本導入を決めたということで、「特急サンダーバード」の不必要な迂回運転の削減が期待でき、これに伴い、接続する「北陸新幹線つるぎ」の安定性の向上も期待できます。また、普通列車が運転を見合わせる区間も短くできるということです。
JR西日本の長谷川社長は会見で、「これまでは、雨や風の規制値に達したら運行を取りやめることしてたが、お客様にとっても我々にとっても安全運行上適切ではない。精度の高い予測をしたうえで、強風規制がかかる可能性が高いということであれば、“小さな計画運休”といったことを取り入れて、影響を最小限にしていく」と期待を寄せました。