×

【速報】尿管がんの男性患者に基準数値超にもかかわらず治療薬「オプジーボ」誤って投与…男性は死亡 神戸市の市立病院

2025年3月5日 13:31
【速報】尿管がんの男性患者に基準数値超にもかかわらず治療薬「オプジーボ」誤って投与…男性は死亡 神戸市の市立病院
神戸市立医療センター中央市民病院の会見(5日)

 神戸市立医療センター中央市民病院は5日、医師ががん患者の検査で基準の数値を超えているにもかかわらず、副作用が大きな薬を投与した影響で、患者の男性が死亡する医療事故が発生したと発表しました。

 神戸市立医療センター中央市民病院によりますと、尿管がんの70代の男性患者は去年11月、腎尿管とリンパ節を摘出する手術を受け、その後、免疫細胞の働きを高めるがん治療薬「オプジーボ」を投与する化学療法に切り替えました。

 「オプジーボ」の投与では、血液検査により基準の数値を超えていないか確認する必要がありますが、 去年12月20日に2回目の投与を行う際、患者の肝酵素の数値が基準値を超えていたにもかかわらず、誤ってオプジーボを投与してしまったということです。

 治療を担当した30代の男性医師は、肝酵素の数値が基準値を超えていることは認識していましたが、他にも腎臓などの数値が悪く、この治療に気をとられてしまい、「オプジーボ」の投与をやめるよう指示することを失念したということです。

 男性患者は、今年1月に肝機能の障害を起こして入院しましたが、2月に死亡しました。

 病院は5日午後に会見を開き、「市民の健康を守るべき病院が、信頼を損ねることになったことに関して深くお詫び申し上げます」と謝罪し、再発防止の取り組みを進めるとしています。

最終更新日:2025年3月5日 16:59
読売テレビのニュース