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【速報】神戸市長が斎藤知事の疑惑に言及「極めて深刻」県と自治体との連携「うまくいっていない」

2024年7月26日 14:12
【速報】神戸市長が斎藤知事の疑惑に言及「極めて深刻」県と自治体との連携「うまくいっていない」
神戸市の久元喜造市長(26日)

 兵庫県の斎藤元彦知事の“パワハラ”や贈答品の受領をめぐる疑惑が告発された問題について、神戸市の久元喜造市長は、26日午後の定例会見で「極めて深刻な事態だ」と発言しました。

 斎藤知事らを告発した文書を巡っては、去年11月の阪神・オリックスの優勝パレードを担当していた兵庫県の元課長が死亡していたことがことがわかっています。告発文書では、元課長は業務で疲弊し療養中と指摘されていました。
 兵庫県は、死亡から約3か月経ったおととい、元課長の訃報を職員向けに発表していて、斎藤知事は公表に時間がかかった理由について「ご家族の意向」と説明していました。

■兵庫県と自治体との連携「斎藤知事に代わられてから、上手くいっていないという声が上がっていた」

 これについて、久元市長は「前回の定例会見でも異常な事態が起きていると申し上げ、混乱が起きていることは否定できないと言ったが、その会見の後に副知事が辞任し、新たな職員の死亡も分かった。極めて深刻な事態だ」と述べました。

 また、兵庫県と県下の自治体との連携について「文書問題が始まる前にも、斎藤知事に代わられてから、連携が上手くいっていないのではという声が上がっていたのは事実。議論がないまま方針だけが伝えられるといった声もあった」と指摘しました。一方、斎藤知事の進退については「私自身が口を挟むべき立場にない」と述べるに留めました。

■県下の首長からはさまざまな反応

 知事の進退を巡っては、兵庫県下の様々な首長からも反応が寄せられています。

 新温泉町の西村銀三町長は25日の定例会見で、県政の混乱を心配している旨の発言をしたうえで、明石市長の出直し選を例にあげ「ああいうのが分かりやすい」と話しました。

 小野市の蓬萊務市長は、小野市が兵庫県とともに行った産業団地の整備事業に関する協議が2カ月以上にわたって進まないなどの影響が出ているとして、「組織のマネジメントが崩壊している」と指摘。「今トップとしてなすべきことは辞職以外にはないのではないか」と述べました。

 加古川市の岡田康裕市長は「県にも優秀な職員がおられ、通常業務や以前からの事業は粛々と動かしていると思うが、何か新しいことを始めていこうにも、機能不全状態かもしれない」と発言し、県の来年度予算の編成についても「信頼関係の中で作ることができなくなってしまう。非常に心配している」と懸念を示しました。

 一方、斎藤知事は24日の会見で、職員のOBや県内の首長から事実上の“辞職要求”が出ていることについては、「批判は真摯に受け止めていく。ただ、私としては百条委員会や第三者委員会を通じて問題への対応をしっかり行っていく。県職員との信頼を再構築し、県政を再構築していくのが私の責任の果たし方だ」と語り、改めて辞職を否定しています。

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