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【速報】部下の女性警察官の指くわえる 大阪府警の警官同士のセクハラ裁判で22万円の賠償命じる

2024年8月9日 18:03
【速報】部下の女性警察官の指くわえる 大阪府警の警官同士のセクハラ裁判で22万円の賠償命じる

 大阪府警の女性警察官が、上司である男性警察官に指を口に入れられるなどのセクハラを受けたとして男性警察官と大阪府に賠償を求めた裁判で、大阪地裁は9日、合計22万円の支払いを命じました。

 判決によりますと、大阪府警の女性警察官は2020年、上司の男性警察官らとともに大阪市内の飲食店で会食をしていました。

 女性警察官は、男性警察官から「手を見せて」と言われたため手を差し出したところ、男性警察官が手を掴んで引っ張り、親指以外の4本の指を口に入れ「べろべろ」「れろれろ」と言いながら舌で指をなぞるように数秒間なめ回されたと主張。さらに数か月後には、職場内で、男性警察官が別の警察官との会話で「また酔っ払って手なめたりなぁ、ハハハー」などと発言し、言動はセクハラに当たり精神的損害を受けたとして、男性警察官と大阪府にそれぞれ110万円の損害賠償を求めていました。

 女性警察官は、強制わいせつの疑いで刑事告訴もしたということです。

 一方、男性警察官は、「女性警察官が指を差して他の参加者に冗談を言い笑っていたのに対し、軽い冗談の気持ちから人差し指をパクっと一瞬くわえたにとどまる」とした上で、別の警察官との会話については「『梅田に行ったら指くわえてしまうからな』と冗談で言ったことは認めるが、違法性は認められない」と主張。刑事告訴は不法行為に当たるとして、女性警察官に賠償を求める反訴を起こしていました。

 大阪地裁は9日の判決で、「軽い冗談だったとしても指をくわえる行為は社会的相当性を欠くセクハラ行為に該当し違法性が認められる。女性警察官が主張する『べろべろ』などと言いながら舐められたという行為は、目撃者がおらず裏付ける的確な証拠がない」と指摘。また、「別の警察官との会話についても、同じ職場で女性警察官にも発言が聞こえることは容易に認識できたものであり、セクハラ行為に該当する」などとして、男性警察官に16万5000円、大阪府に5万5000円を支払うよう命じました。

 一方で、男性警察官の反訴については退けました。

 大阪府警はコメントしないとしています。

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