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【摘発】万博・IR工事の運送業者に「緑ナンバー」を月2万円で“名義貸し”運送会社社長を逮捕・起訴 名義借りた業者は土砂運搬などで売り上げ計5億円 大阪府警

2025年3月13日 7:30
【摘発】万博・IR工事の運送業者に「緑ナンバー」を月2万円で“名義貸し”運送会社社長を逮捕・起訴 名義借りた業者は土砂運搬などで売り上げ計5億円 大阪府警
万博会場(大阪・夢洲)

 無許可で運送業を営む業者らに不正に自社の名義を貸したとして大阪府岸和田市と東大阪市の運送会社の社長らが逮捕・起訴されていたことがわかりました。

 貨物自動車運送事業法違反の疑いなどで逮捕・起訴されたのは岸和田市の運送会社「村上商店」の社長・村上勇次被告(56)と、東大阪市の運送会社「俵商店」の社長の俵雅克被告(61)です。

 警察によりますと、2人は去年4月から9月にかけて、一般貨物自動車運送許可を受けている自社の名義を他人に不正に利用させた罪に問われています。

 また名義を借りて、無許可で運送業を営んだなどとして運送業を営む男ら11人も検挙されました。

 運送業を営むには、5台以上の車両を保有しているなどの条件を満たし、運輸局の許可を得て、いわゆる「緑ナンバー」を取得する必要がありますが、2人は月2万円で他の運送業者に名義を貸し、不正に利用させていたということです。

 警察の調べに対し、2人は、「名義を貸してはいけないとわかっていたが名義を貸すだけで収入が入ってくるので貸した」などと容疑を認めています。

 名義を借りていた業者らは、大阪・関西万博やカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の建設工事にかかる土砂などをダンプカーなどで運搬していたということで、2021年3月から2024年11月の間に、合計約5億円を売り上げていたとみられています。

 検挙された運転手の1人は、「万博事業の公共工事に入るためには(緑の)事業用ナンバーをつけなければならなかった」などと話しているということです。

最終更新日:2025年3月13日 7:30
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