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【独自】逮捕前に「全くの事実無根」と関与否定 男性2人を入水自殺教唆の疑いで“占い師”の女ら逮捕 「命を捨てて関係者からプログラムを取り除く」2人は手首をコードで巻いて入水自殺

2025年3月11日 17:48
【独自】逮捕前に「全くの事実無根」と関与否定 男性2人を入水自殺教唆の疑いで“占い師”の女ら逮捕 「命を捨てて関係者からプログラムを取り除く」2人は手首をコードで巻いて入水自殺
浜田淑恵容疑者(62)

 大阪府警は11日、男性2人に自殺をそそのかしたとして、自殺教唆の疑いなどで“占い師”の女らを逮捕したと発表しました。女は逮捕前、読売テレビの取材に対し、「全くの事実無根」などと事件への関与を否定していました。

■「死後の手続きは一任」遺書を偽造した疑いでも逮捕

 自殺教唆の疑いで逮捕されたのは、「占い師」で会社役員の浜田淑恵容疑者(62)ら2人です。

 警察によりますと、浜田容疑者らは2020年7月、当時66歳の男性と当時51歳の男性に対し、浜田容疑者が“創造主”であることを信じ込ませたうえ、「命を捨てて関係者からプログラムを取り除く」「躊躇し始めたり気が変わったりしたら沈め合うこと」などと言い、8月1日の未明、和歌山県広川町の海岸で、2人の手首をマイクコードで縛った状態で、入水自殺させた疑いがもたれています。

 浜田容疑者は、「コロナ不況で全く仕事が取れなくなり、私の夢は打ち砕かれた。私の死後のあらゆる手続きは(別の女性に)一任します」などと書いた男性の遺書を偽造したとして、別の無職の女(47)とともに有印私文書偽造・同行使の疑いでも逮捕されています。

■スピリチュアルカウンセリングで“信者” 給料や借金を“献金”

 男性2人は海岸でマイクコードがまかれた状態で死亡しているのが見つかり、死因は「溺死」として処理されていましたが、去年、別の恐喝事件の被害者から、「お金を奪いとられた」と相談が警察にあり、詳しく事情を聞いたところ、浜田容疑者ら2人が「男性2名の死に関わっているかもしれない」という趣旨の話をしたことから警察が捜査していました。

 警察によりますと、男性らは浜田容疑者のスピリチュアルカウンセリングのホームページを見て“信者”になり、給料や知人からの借金などを献金していたということです。

■逮捕前「大事な友達で殺すわけがない」 別の事件で逮捕後「4人で死ぬ計画で海に入った」

 浜田容疑者は逮捕前、読売テレビの取材に対し、「全くもって事実無根の冤罪事件。(死亡した男性は)大事な友達で、殺すわけがない」と事件への関与を否定していました。

 浜田容疑者らは、別の恐喝事件で逮捕され、取り調べの中で、「4人で死ぬ計画を立てて、海に入った。交際相手に“悪いものがとりついた”ので、救いたいと思った。(男性2人に)自分の命を絶ち、交際相手を救うことを話すと賛同してくれた」などと供述していたということです。

 警察は3人の認否を明らかにしていませんが、事件の詳しい経緯を調べています。

最終更新日:2025年3月11日 21:22
読売テレビのニュース