【速報】関西“最後の一等地”JR大阪駅北側のグラングリーン大阪『南館』が開業 多くの利用客が行列

JR大阪駅北側の旧梅田貨物駅跡地で開発していた「グラングリーン大阪」の新たな商業施設「南館」が21日に開業し、テープカットが行われました。オープン前には開業を待ち望んだ利用客が行列を作り、施設には初日から多くの利用者が訪れています。
10日午前10時半から行われたオープニングセレモニーで、開発事業者の三菱地所・中島篤社長が「来月には大阪・関西万博が開幕し、それに先駆けての開業となる。国内外から多くの方が来られる準備が整った」と語りました。
「うめきた」地区は、JR大阪駅の北側にあった旧梅田貨物駅にあたる約24ヘクタールの広大な土地で、1日約240万人が行きかう西日本最大のターミナルエリアに位置します。2002年から開発が始まり、2013年に第1期としてJR大阪駅に直結する「グランフロント大阪」が開業。残る2期地区が「グラングリーン大阪」として、去年9月に先行まちびらきしていました。
■屋外プールから梅田の街を一望
開業したグラングリーン南館には、55の飲食店やホテル・オフィスなどが入っています。
地下1階には、アジア初進出となる世界的なシティガイドの編集部が監修する大規模なフードマーケット「タイムアウトマーケット大阪」が入っています。3000平方メートルを越えるスペースには、17の店と2つのバーが並びます。
さらに、3階と4階に入るのは、関西最大級の温泉やジム、プールなどが入った複合施設「うめきた温泉 蓮」です。施設には、大浴場やさまざまな種類のサウナ、岩盤浴などが入ります。目玉となるのは、梅田の街を一望できる「屋外プール」で、日が落ちてからは夜景を楽しむこともできます。施設は12歳以上から利用可能で、屋外プールを含むプランは5390円から楽しめるということです。
■JR大阪駅と直結 バスターミナルも併設し
また、JR大阪駅と直結し、飲食店を中心に20の店が入る「うめきたグリーンプレイス」も21日から開業します。
施設は3階建てで、1階にはテイクアウトをし、目の前の芝生広場で楽しめるスイーツ店が入るほか、ファストフードなどを中心とした2階のフードコートには、AI=人口知能が予測した混雑状況をスマートフォンなどで確認できる国内初のサービスを取り入れています。さらに、バスターミナルも併設されていて、来月の万博開幕後には、会場と結ぶシャトルバスが毎日約10往復運行する予定です。
「うめきた2期地区」では、最高額約25億円の部屋などを含んだ分譲マンションの建設も進み、「うめきた」全体のまちびらきは2027年度の予定です。