神戸市の男性がSNS型投資詐欺で6億円以上をだましとられる被害にあい、その被害金の一部を他人名義のキャッシュカードで引き出したなどの疑いで、ベトナム国籍の男2人が逮捕されました。

　警察によりますと、ことし2月から3月にかけて、神戸市内に住む70代の男性が、SNSで著名な証券アナリストを騙る人物から金を扱う投資を持ち掛けられ、約20回にわたり金を振り込んで、計約6億6000万円をだまし取られました。

　警察の捜査で、男性が口座に振り込んだ金は、複数の口座を経由後、150万円が大阪府堺市で引き出されたことが判明。
　9日、警察は、他人名義の口座から金を引き出したとして、窃盗と組織犯罪処罰法違反の疑いで、ベトナム国籍で堺市の職業不詳、グエン・タイ・バオ容疑者（33）を逮捕しました。

　また、同じくベトナム国籍で神戸市中央区の大学生、フン・ミン・フン容疑者（24）も、この男性がだましとられた金のうち、50万円を他人名義のキャッシュカードで引き出した窃盗の疑いで逮捕しました。

　調べに対し、2人はいずれも黙秘しているということです。

　警察は、2人が同じ犯罪グループでマネーロンダリングされた金を引き出す「出し子」だったとみて、詳しく調べています。