被爆者ら涙「どうしても核兵器の使用を止めるために欲しかった」ノーベル平和賞に『日本被団協』《長崎》
ことしのノーベル平和賞に被爆者の全国組織の日本被団協=「日本原水爆被害者団体協議会」が選ばれました。
(発表)
「ノルウェー・ノーベル委員会は、今年のノーベル平和賞を『日本被団協』に授与することを決定した」
ノーベル平和賞の受賞決定を受け、「日本被団協」に加盟する県内の被爆者団体「長崎原爆被災者協議会」は、11日午後8時過ぎから長崎市で会見し、喜びを語りました。
(被爆者 田中重光さん)
「きょうは本当に最高の日。ほんとうによかった。核兵器をなくす運動に参加した世界の皆さんがもらった賞」
(被爆者 横山照子さん)
「核が使われるかもしれないという脅しもあっているし、だからどうしてもそれを止めさせるためにはノーベル賞が欲しいと(思っていた)」
ノーベル委員会は、授賞理由について、『核なき世界の実現のための努力と、核兵器が二度と使われてはならないことを証言を通じて示した』ことや、ロシアによる核の威嚇などを念頭に『核兵器が歴史上、最も破壊的な兵器であることを思い起こす価値がある』としています。