大阪府堺市の引っ越し大手「サカイ引越センター」の社員らが27日、未払いの残業代として1800万円あまりを求める訴えを起こしました。

　訴状などによりますと、サカイ引越センターの社員と元社員の6人は、会社の「出来高払い制」の給与体系について、「手当を“出来高”として支給し、基本給を低くすることで不当に残業代を少なくしている」と主張。会社に対して、過去の14か月～39か月分、月8万円から10万円ほどの未払いの残業代1800万円あまりとともに、労働基準法に違反した付加金、約1700万円についても支払うよう求めています。

　原告側弁護団
「残業代を安くする仕組みを作っている給与制度。仕組みを変えない限りはずっと労働基準法違反の問題が続いてしまう。これからも働いていくみなさんにとっても、意義のある裁判ではないか」

　一方、サカイ引越センター側は訴えについて、「訴状が届いていないのでコメントできない」としています。