違反自転車の取り締まり 罰則強化「ながら運転」は2時間で警告123件、酒気帯び運転で検挙も 大阪「自転車なら許されると思わないで」
13日、大阪市内の交差点では、自転車の交通違反に対する大規模な取り締まりが行われ、11月から罰則が強化された「ながら運転」への警告は、120件あまりに上りました。
的井文謙 記者
「大阪・梅田の交差点では、警察による自転車利用者に対する集中的な取り締まりが始まりました」
大阪府警は13日、午前9時半から2時間にわたり、市内の交差点22か所、約100人態勢で、自転車の交通違反に対する取り締まりを行いました。
自転車利用者
(Q:何で注意されましたか?)
「『携帯電話使用』って書いてます。前まではいけとったから、いつも通りの感じでやってて。気をつけなあかんなーという感じで。さすがに罰金とかはもったいないから」
11月1日、自転車に乗る際の道路交通法が改正され、スマートフォンなどを手に持って画面を注視する「ながら運転」や酒気帯び運転の罰則が強化されています。
取材班が、改正当日の未明、大阪・ミナミに取材に行った時には…。
属ちひろ 記者
「お酒の缶を片手に、自転車をこいでますね」
「あっ今飲んでいますかね。飲みながら運転しているようにも見えます」
酒を飲みながら、自転車に乗っている人も…。
13日の取り締まりでは…。
警察官
「止まってくれたので、聞こえているのでいいですけど、聞こえない状況になったら取り締まりの対象になります」
警察によりますと、13日は、酒気帯び運転で30代の男1人を検挙したほか、ながら運転での警告は123件、イヤホンの使用や信号無視など、警告は全体で1017件に上りました。
大阪府では、去年、自転車事故の死者数が全国ワーストの37人に。
去年4月に努力義務化された自転車のヘルメットの着用率も、全国ワーストの5.5%にとどまっています。
大阪府警交通部自転車対策室 畑 英行室長
「“交通違反、自転車なら許される”と思わないでください。自動車、バイクと同じように取り締まりを行います」
自転車も車を運転するように、安全への高い意識が求められます。