【ナゼ?】スマホ時代に「手帳ブーム」使い方極めた愛好家が語るデジタルにない魅力とは「生活の記録」
いま、手帳がブームになっています。スマホでもスケジュール管理ができる時代になぜ手帳が選ばれるのか。そのワケを取材しました。
“手帳ブーム”ということで、梅田ロフトを訪れると2800種類もの手帳が所狭しと並んでいました。
梅田ロフト 文具売り場チーフ・芝 陽向さん
「2023年あたりからどんどん加速していて、今年も前年を超えた売り上げになっています」
まずは今、注目の手帳を紹介します。
細長い形をしたこの手帳。一見使いにくそうですが…。
パソコンの手前の狭いスペースで開くことができるので、画面を見ながら予定を書き込める優れモノなんです。
他にも、KーPOP人気もあって韓国語で表示されたカレンダーに注目が。手帳は毎日眺めるため、無理なく、自然と語学を勉強できてしまうのだとか。
“手帳ブーム”というものの、街でみなさんの話を聞いてみると…。
(Q:スケジュール管理は何でしてますか?)
20代女性
「携帯」「スマホで」
20代男性
「スマホです。スマホの方が共有しやすい」
30代女性
「アプリですね、携帯。結局(手帳を)持ち歩くのがめんどくさくて」
スケジュール管理は今やスマホで、という人が多いようです。
では、なぜ今、紙の手帳がブームなのでしょうか。そのヒントがこの手帳に。
「推し活ライフ手帳。推しへの一言とかライブのスケジュール管理だったり、推しのことについて書き留めるものになっていて、推し活にぴったりな手帳になっています」
“推し”とは、応援しているアイドルなどのことで、ライブに行った感想や推しが着ていた衣装など、さまざまな思い出を記録するための手帳です。「見返すたびに楽しい思い出を再体験できる」と大人気に!
今や手帳は、未来の予定を書くだけではなく、「自分の生活を記録していく」アイテムになっています。
こうした手帳の使い方を極めている愛好家たちを取材しました。
集まっているのは、幅広い年代の手帳好きが参加する関西手帳研究会「てちょけん!」のメンバーたち。
参加者
「面白い人がいるなと思ったら、メモってみたり」
真冬に半袖、半ズボン姿の人に遭遇し、思わずメモしたといいます。
ほかにも、「今週食べたもの」を写真とコメントで記録する人や、旅行先や街中で見つけたきれいな景色の写真に感想をそえて記録する人も。
さらに、自分が着た服を毎日イラストに残す人も。食べた物のパッケージをひとつずつ切りとり、貼り付けている人もいます。
これらは生活の記録「ライフログ」と呼ばれ、SNSでも話題に。
「てちょけん!」のメンバーは、紙の手帳に記録する魅力をこう表現します。
参加者
「手で書くことって、筆跡は体調をそのまま表すんです。あとで見返したときに、ここの時に体調悪かったんだというのが、はっきりわかるので。デジタルでは絶対にそれは出てこない」
スケジュール管理だけではなく、自分を見つめなおすこともできる紙の手帳。新しい年に、始めてみるのもいいかもしれません。