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列車内の暴漢に対処する「防刃傘」JR西日本が開発「乗務員でも扱いやすい」車内の切り付け事件受け

2024年10月17日 15:24
列車内の暴漢に対処する「防刃傘」JR西日本が開発「乗務員でも扱いやすい」車内の切り付け事件受け

 JR西日本は、電車内で使う傘状の防護用具「防刃傘」を開発したと発表しました。

 JR西日本では去年7月、大阪府泉佐野市を走行中の快速電車内で、刃物を持った男が車掌や乗客ら3人を切り付ける事件が発生。乗務員が安全を確保しながら、暴漢にどのように対応するかが課題となっていました。

 今回開発された「防刃傘」は、刃物などの凶器を持つ人物と距離を保ちながら、乗客を退避させる時間を稼ぐ道具として使うことを想定しています。

 そのため、傘の素材には特殊な防刃素材を使うほか、柄を長くすることで一定の距離を保つことができるのが特徴です。

■狭い車内でも扱いやすいのが特徴

 また、従来の「さすまた」に比べ、狭い車内で扱いやすく、平常時はたたんで乗務員室などに収納できるとしています。

 今年度から近畿圏の在来線や一部の特急に順次配備していくということです。

 17日の会見で、JR西日本の長谷川一明社長は、「防刃傘は特段の訓練をしていない乗務員でも扱いやすい。安心・安全な鉄道サービスを提供できるよう引き続き取り組んでいく」としています。

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