【速報】日本維新・吉村代表 夏の参院選1人区での野党候補1本化ねらい「予備選」制度案を明らかに
日本維新の会の吉村洋文代表は、22日、今年夏に行われる参議院選挙に向け、改選定数が1人の選挙区で、野党候補を1本化するための「予備選」の制度案を明らかにしました。
与党の過半数割れを目的とし、野党統一候補ではないとしています。
制度案によると、予備選は全国に32ある一人区で、自民党に対峙する野党を選挙区ごとに一本化し選出するものです。
まず、対象となるすべての選挙区で、インターネットを利用した支持政党の情勢調査を行います。その調査結果に、去年実施された衆院選の比例区での得票数を基にしたポイントを加え、各党の「支持ポイント」として算出。獲得した支持ポイントに基づいて、各党に「擁立権」を配分するとしています。
各党は獲得した擁立権を上限に、候補を擁立したい選挙区を指名。指名した選挙区が他党と被らなければその選挙区への擁立を確定とし、他党と指名が重複した選挙区については、改めてその選挙区内で調査を実施し、勝利した党の候補者の擁立が決まるというものです。
制度案によると、公職選挙法が禁じる「事前運動」や「人気投票の公表」に抵触しないよう、候補者ではなく、政党を対象として世論調査を行うということです。
また、ポイント化では、少数政党が不利にならない計算方法を採用し、広く民意を聞くやり方にすることで、多くの政党の賛同を得るねらいだとみられます。
22日の会見で吉村代表は「目的は与党過半数割れです。やはり横綱である自民党は強いですから、この参院選の1人区においては1対1の対決に持ち込む。1対1の対決に持ち込んで、少数野党の意見が本気で国会で議論される。今までになかった状態を目指していく」と、改めて制度案のねらいを語りました。
日本維新の会は、予備選への参加締め切りを2月28日とし、3月から5月にかけて候補者を決定したいとしています。