×

「信じるに足る相当な理由が存在しない」と反論 兵庫・斎藤知事、告発の元幹部を保護対象でないと判断

2024年8月7日 18:15
「信じるに足る相当な理由が存在しない」と反論 兵庫・斎藤知事、告発の元幹部を保護対象でないと判断

 兵庫県の斎藤元彦知事は7日の記者会見で、自らにかけられた疑惑について反論しました。

 兵庫・丹波篠山市 酒井隆明市長
 「多くの県民の信頼を得ながら、兵庫県づくりにみなさんが頑張ってこられたと思うのですが、今の事態は大変由々しき残念な事態」

 兵庫県内29市の市長で構成される市長会の総会では、斎藤知事のパワハラなどの疑惑で揺れる県政について議論されました。

 兵庫・川西市 越田謙治郎市長
 「非常に危機的な状況で、一日も早く体制をしっかりととる。我々の予算にも関わることがたくさんある」

 兵庫・芦屋市 高島崚輔市長
 「市長会として総意として言えることは、少なくとも市政に影響が出ないようにしてほしい」

 県内で熱を帯びる厳しい声。この日、斎藤知事は…。
 
 兵庫県 斎藤元彦知事
 「文書の内容は、うわさ話を集めて作成したと本人が供述されていますので、この時点で、外部通報として保護されると、信じるに足る相当な理由が存在しない」

 こう話し、そもそも知事の疑惑について告発した兵庫県の元幹部による文書について一蹴しました。

 元幹部は今年3月、知事のパワハラなど7項目にわたる疑惑について告発文書を一部の報道機関に配布。

 しかし知事は当初…。
 
 斎藤知事(今年3月)
 「『うそ八百』含めて、文書を作って流す行為は、やっぱり公務員失格」

 この後、元幹部は4月に入り公益通報制度を利用。公益通報者保護法では、保護されるべき公益通報者の要件について「信ずるに足りる相当の理由がある場合」と定義されています。

 しかし、県は、公益通報の担当課ではない人事課による内部調査を行った結果「核心的な部分が事実ではない」として、元幹部を停職3か月の懲戒処分に。元幹部は7月7日に死亡。自殺とみられています。

 公益通報の保護対象ではないと判断した理由について知事は…。

 兵庫県 斎藤知事
 「内部通報されているのではなく、最初にマスコミ含めて、作成・配布された。そこに信ずるに足る相当の理由がないままで作成・配布されたことで、公益通報の対象にはならないと、我々としては判断しています」

読売テレビのニュース
24時間ライブ配信中
日テレNEWS24 24時間ライブ配信中
logo

24時間ライブ配信中