斎藤知事が登庁「自分自身も生まれ変わる」 百条委の県議が誹謗中傷で辞職、委員長も「恐怖を抱いた」
出直し選挙で再選を果たした斎藤元彦知事が、約2か月ぶりに登庁しました。SNSの勝利ともいわれる今回の選挙戦。その裏では誹謗(ひぼう)中傷を受けた百条委員会の県議が辞職するなど、余波が続いています。
兵庫県・斎藤元彦 知事
「気持ちを新たに頑張っていきたいと思います」
出直し選挙で再選を果たした斎藤知事。
斎藤元彦 知事
「お疲れさまでした」
約2か月前は、職員からの花束やセレモニーもなかった最後の登庁日。
この日は待ち構えていた支援者に迎えられ、握手を交わしながら県政2期目に向け初登庁しました。
午前10時に当選証書を受け取り、正式に知事に就任。
その後、就任式では職員らに拍手で迎えられ、花束が贈呈されました。
斎藤元彦 知事
「自分自身もこれから生まれ変わる、一からスタートしていくという気持ち、何よりもやはり謙虚な気持ちを持ってやっていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします」
午後は、緊張した表情を浮かべながら幹部職員へ訓示。
そして就任会見では、斎藤県政”第2幕”への意気込みを語りました。
斎藤元彦 知事
「県民の皆さんに文書問題で大きなご心配、そして県政に対するご不安を与えたことを改めてお詫び申し上げたいと思います」
「県職員の皆さんや県議会との対話を通じたコミュニケーション、そういうことによって県政をしっかり前に進めていきたいと思います」
一方、知事選のきっかけにもなった斎藤知事による“パワハラ”などの疑惑。
調査を行う県議会の百条委員会は18日、斎藤知事に対し、11月25日に行われる証人尋問に出頭を求めることを決定しました。しかし、斎藤知事はー。
斎藤元彦 知事
「当日は政府主催の全国知事会議が 東京で予定されていて、出席が難しい状況になっている。ただ、議会側からの判断で、どうしてもということがあれば、真摯(しんし)に対応したい」
また、今回の選挙をめぐっては思わぬ余波がー。
百条委員会の奥谷謙一 委員長
「立花氏が『奥谷を探せ』みたいなことでSNSを入れてですね、行動監視をされているような、そういった思いもあって、これはかなりすごい恐怖を抱きました」
奥谷委員長は、「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏が、自宅の前で街頭演説を行っていたことを明かしました。
さらに同じ百条委員会の竹内英明県議が、議員辞職したことも明らかになりました。ネット上で言葉の暴力が拡散され、家族を守るために辞職したとのことです。
SNSによる波紋が広がる中、19日、当選証書を受け取り、2期目をスタートさせた斎藤知事。ノーを突き付けられた兵庫県議会とどう向き合っていくのでしょうか。