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【祈り】忘れない、あの日の記憶ー「本当に、はやいもんやで、30年…」寄り添い、語り継ぐー「『ただいま』『行ってきます』の挨拶を毎日していこう」【阪神・淡路大震災30年】

2025年1月17日 17:09
【祈り】忘れない、あの日の記憶ー「本当に、はやいもんやで、30年…」寄り添い、語り継ぐー「『ただいま』『行ってきます』の挨拶を毎日していこう」【阪神・淡路大震災30年】

 6434人の命を奪った阪神・淡路大震災。あの日から30年が経った今日1日の各地の祈りです。

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 「本当に、はやいもんやで、30年…」

 午前5時46分。神戸市中央区・東遊園地ー。
 
 「黙祷」
 
 神戸市の家族
 「次の世代、この子らの命をしっかりつないでいかないと」
 「亡くなった人たちのお見舞いができてよかった」

 あの日から30年ー。

 東灘区で被災した方(46)
 「本当に一瞬で周りの景色が変わってしまったことに、すごくショックというか。見た目は復興もして、きれいな街になっているが、色んな思いがあふれてしまうような期間だった」

 灘区で被災した方(50代)
 「本当に道も、車も、街がむちゃくちゃになっていた。今でも鮮明に思い出されます」

 神戸の街が変わり果てた1月17日、6434人の命が亡くなりました。

 神戸市東灘区・中野南公園ー。

 当時公園で避難生活・神戸国男さん
 「懐かしいね。いっぱい亡くなってるもんな。(当時は)先のことなんか考えられへんかった。(公園での)生活がまさか1年も続くなんて思ってなかったし。会ったこともないような人が、なんでこんな一生懸命にしてくれるのかなと、それがすごくありがたかった」

 芦屋市・西法寺ー。
 
 当時、お風呂として被災者の体と心を温め続けたドラム缶。追悼の鐘として震災の記憶を紡いでいます。

 神戸市中央区・ビーナスブリッジー。
 
 追悼のトランペットを吹き続ける・松平晃さん
 「来るたびに街の明かりがどんどん増えている、復興が進んでいる一つかなと思っている。家族での団らんの場などを、大事に作り上げてほしいと思っています」

 あの日から30年のきょうも、夜明け前の神戸の街に追悼のトランペットが響き渡りました。

 そしてきょう、天皇皇后両陛下は即位後初めて追悼式典に出席されました。

 「今から30年前のきょう、多くのかけがえのない命が一瞬にして奪われ、住み慣れた街と暮らしが失われました。震災の後、私も皇后とともに被災地を訪れましたが、被災された皆さんが、困難な現実を前にしながらも互いに励まし助け合い、 懸命に前へ進もうとする姿は、今もなお脳裏に深く刻み込まれています。これからも震災の経験と教訓を基に、皆が助け合いながら、安全で安心して暮らせる地域づくりが進められるとともに、そこで得られた知見が国の内外に広がり、次の世代へと引き継がれていくことを期待いたします」

 神戸市東灘区・住吉小学校ー。

 同級生4人を無くした教員
 「今みんな、なんとなく生きているじゃないですか。あしたもみんな生きていると思っているでしょ。命は急に終わるかもしれない」

 30年前の「あの日」の記憶…。震災を知らない世代も、歌で「よりそい」続けていきます。

 芦屋市・小槌幼稚園ー。
 
 「よりそい」学ぶ、防災の大切さ。

 住吉小学校・6年生
 「親が友達を亡くしてしまった。友達に恵まれて、当たり前に生きられている状況を頭に残して、毎日を大事に生きていきたい」
 「学校に行って、その時に地震が起きて親にもう会えない可能性もあるので、『ただいま』とか『おかえりなさい』、『行ってきます』の挨拶を毎日していこうと思った」

 あの日から、きょうで30年。

 震災を経験した世代と知らない世代が、どう「よりそい」教訓を伝えていくのか。改めて考える1日になります。

最終更新日:2025年1月17日 17:09
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