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【速報】「コンプラ意識のかけらもない最低な園」誹謗中傷した元警視を提訴 和歌山市の認定こども園 660万円の損害賠償求める「本人から謝罪なく反省を促したい」

2025年1月16日 17:56
【速報】「コンプラ意識のかけらもない最低な園」誹謗中傷した元警視を提訴 和歌山市の認定こども園 660万円の損害賠償求める「本人から謝罪なく反省を促したい」
取材に応じる原告の女性

 和歌山県警の警視の男がインターネット上でこども園を誹謗中傷した問題で、園側は16日、名誉を棄損されたなどとして、男に660万円の損害賠償を求め、和歌山地裁に提訴しました。

 捜査関係者などによりますと、和歌山県警の元警視(50代)は、2023年、和歌山市の認定こども園について、ネット上の口コミサイトで「コンプライアンス意識のかけらもない最低な園」などと誹謗中傷を繰り返しました。

 こども園には、警視の交際相手が園長として勤務していましたが、異動で園長の職を外れたことに不満をもったとみられ、警視は、「パワハラで園長が辞めさせられた」などと投稿していました。警視は2024年、名誉棄損罪などで起訴され、和歌山簡裁から罰金20万円の略式命令を出されています。

 これを受けて、園側は16日、「2年経って本人から何も謝罪なく、反省を促したい」などとして、男に、法人と園の代表を務める女性への計660万円の損害賠償を求め、和歌山地裁に提訴しました。

 原告となった園代表の女性は、誹謗中傷の書き込みがあった当時対応に苦慮し、頭痛やめまいなどの体調不良を引き起こし、2か月間の休職に追い込まれたほか、書き込みの影響で、園の見学希望者が平年と比べ大幅に減少したり、在園児の保護者に不安感を与えたりしたなどの被害を被ったと訴えています。

 また、園側の代理人弁護士は、「相手方は軽い気持ちで投稿したのかもしれないが、非常に大きな影響を受けている。それについて本人(元警視)からの対応は受けておらず、どれだけ大きな影響を受けたか分かっていただく必要がある」などと提訴の理由を語りました。

最終更新日:2025年1月16日 17:58
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