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【高2自殺】剣道部での性的暴行 上級生に和解金の支払いを義務づけた決定が確定 母親「救える命があれば」 福岡

2025年1月16日 17:52
【高2自殺】剣道部での性的暴行 上級生に和解金の支払いを義務づけた決定が確定 母親「救える命があれば」 福岡

福岡県内の私立高校に通う男子生徒が自殺した問題で、生徒の母親が、いじめに関わった上級生に対し謝罪と損害賠償を求めている裁判です。和解に応じなかった上級生に対し、和解金を支払うよう裁判所が出した決定が確定しました。

福岡県宗像市の東海大学付属福岡高校の2年生だった侑大(ゆうだい)さんは2021年3月、17歳で自ら命を絶ちました。

侑大さんの母親は、侑大さんが所属していた剣道部で、性的暴行を含むいじめ行為を受けていたとして2024年3月、当時の上級生4人に対し損害賠償を求める裁判を起こしました。

母親の代理人によりますと、侑大さんの体を押さえるなどして性的暴行を補助した上級生1人に対し、2024年12月、福岡地方裁判所は和解金を支払うよう決定を出していましたが、この決定が1月、確定したということです。

この確定を受け、16日、侑大さんの母親が会見を開きました。

■侑大さんの母親
「(侑大さんは)すごく行き場のない気持ちがあっただろうし、壊れた心を何度も修復しようとしたんだと思います。裁判によって(上級生が)行った行為が悪いことだと裁判所より認めていただいて、救える命があったり、考えてくれる先生がいたり、変わる学校があればいいなと思って裁判をしているのかなと思うことがあります。」

この裁判を巡っては2024年、すでに別の上級生2人と和解が成立していて、残る1人の上級生は請求棄却を求め、全面的に争う姿勢を示しています。

最終更新日:2025年1月16日 17:52
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