「キャベツ100円くらいはお得」朝早くから客殺到、『野菜直売所』が人気 野菜や米の価格高騰受け
キャベツやハクサイなど野菜の価格高騰が止まりません。家計への苦労が続く中、地元の新鮮野菜がお得に買える「直売所」は賑わいを見せていました。
鍋料理の定番・ハクサイに、キャベツがたっぷり!お好み焼き。食卓に欠かせない野菜の値段。まだまだ、高~い!
大阪中央卸売市場によりますと、価格が平年を上回ると見込まれるのが、ダイコン、ニンジン、ハクサイ、 キャベツ、ホウレンソウ、白ネギ、青ネギ、レタス、ナス、(普通)トマト、ばれいしょ…と、11品目にも及びます。
12日、大阪市内のスーパーを覗いてみると…。
上野巧郎記者
「軒並み高騰する野菜の価格。中でもきょうキャベツ1玉の値段は、税込みで500円を超えています」
さらに、ダイコンは1本321円。ハクサイは4分の1で213円で売られていました。
30代夫婦
「葉物野菜を買うのが難しい」
「なかなか買いづらい値段」
(Q:きょうは何を?)
「ピーマン欲しかった。128円までやったら買おうかと思ったけれど、ちょっと高かったねぇ。酢豚をしようと思ったから」
(Q:作戦変更ですか?)
「変更します」
(Q:酢豚からどうなりそう?)
「ピーマン使わないで、ブロッコリーは持ってるので酢豚風の…」
どうしても酢豚が食べたいこちらのお客さん。悩んだ末に選んだのは―。
「買いました」
(Q:酢豚を?)
「酢豚作ろうかと思ったけど、いろいろお野菜とか(購入)するよりは」
321円の総菜の酢豚。食べたかったピーマンもちゃんと入っています。
「仕方ないね。工夫しながらが頑張ります」
そして、主食のコメは…。
上野記者
「こちらも高騰が続くお米。5キロあたりの値段は軒並み4000円を超えています」
「もうちょっと待てば備蓄米が出てくるのかなと待っているけど、一向に変わらないので、立ちすくんでしまう値段ですね」
備蓄米放出の対応が遅れたことについて江藤農水大臣は。
江藤農水相
「反省がないのかと言われれば、大いに反省があります」
12日、江藤大臣は「流通を円滑化するための備蓄米放出で、市場価格に影響がないとはいえない」としたうえで、備蓄米の数量や流通方法などの詳細は、14日に公表すると明らかにしました。
そんな中、注目を集めているのが、野菜などの直売所。農家などが直接、販売するため、間のコストがかからず安く買うことができるのです。
和歌山市内の店には、朝早くから多くの買い物客が。
「キャベツもたくさん安いのが置いてある。これとか320円。他のスーパーに比べたら100円ぐらいはお得。買います」
(Q:葉物が最近高いですが?)
「ちょっとじゃない、だいぶ高いです。葉っぱものは毎日食べるから、安くないと困る」
キャベツは1玉で345円。ハクサイは半玉で235円で、中には、少しでも大きなものを買おうと手に取って比べる人の姿も。軒並み値段が上がる中、新鮮な野菜をお得に買える直売所が人気を集めているのです。
『産直市場よってって狐島店』武石一真店長
「この店は生産者さんに価格を決めるのを任せている。 比較的、お客さんのことを考えながら、(値段を)安くつけてくれているので、 そこを支持されて、新鮮な野菜を買いに来てくれるお客様が増えています」