がん患者ら、厚労相に「高額療養費制度」見直しの一旦凍結求める
医療費の負担を軽くする「高額療養費制度」の見直しをめぐり、がん患者らは厚生労働大臣に、見直しの一旦凍結を求めました。
毎月の医療費の自己負担額に上限を設けて、高価な医療を受けた場合の患者の負担を軽くする「高額療養費制度」について、厚労省は、ことし8月から患者の自己負担額の上限を引き上げることを決めています。
がん患者の団体などは、12日に福岡厚労大臣と初めて面会し、「患者らの過度な負担につながる」などとして制度見直しの「一旦凍結」を求めました。これに対し、厚労省は、具体的な回答をしませんでしたが、長期的な療養が必要な患者に配慮する方針で制度の見直しの「修正」を検討していると明らかにしました。
長期療養の患者向けには、「多数回該当」という仕組みがあり、直近12か月以内に、患者負担の上限額に3回達すると、4回目から上限額が下がります。今回の見直しでは、「多数回該当」の患者負担も増える予定ですが、この点について修正する可能性もあり、調整が続いています。
最終更新日:2025年2月12日 22:03