京都・桂川の護岸跡から「江戸時代の川船」発見される 形や構造がわかる状態での出土は全国で初めて
京都市を流れる桂川の護岸の跡から、江戸時代の川船が、形や構造がわかる状態で発見されました。
見つかったのは、長さ7メートルを超える江戸時代初期の木造の川船です。
京都市埋蔵文化財研究所によりますと、去年11月から今年5月にかけて伏見区にある桂川で江戸時代の護岸の跡を調査していたところ、少なくとも6艘(そう)の川船が出土したということです。
当時は使わなくなった船を再利用し、護岸の石や盛り土が崩れないようにしていて、船の底と側面の間にはクギが使われ、板材を組み合わせた「オモキ造り」という方法で造られていました。
江戸時代の川船が形や構造がわかる状態で出土したのは、全国で初めてだということで、研究所は日本の船の進歩の歴史や地域性を解明する上で貴重な史料だとしています。