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スノーボード鬼塚雅 世界初の大技で平昌五輪のリベンジへ「北京五輪ではこの技が必要」

2022年2月2日 17:38
スノーボード鬼塚雅 世界初の大技で平昌五輪のリベンジへ「北京五輪ではこの技が必要」
『news zero』のインタビューで笑顔を見せる鬼塚雅選手
スノーボード北京五輪代表の鬼塚雅選手(23)が、2月1日放送の『news zero』で、今月4日に開幕する北京五輪への思いを語りました。

鬼塚選手が出場するのは、障害物を滑走しながら技を繰り出す「スロープスタイル」と、高さ40メートルのジャンプ台から飛び、技の難易度や完成度を競う「ビッグエア」です。

4年前の平昌五輪では、メダルを期待されながらも思うような成績を残せなかった鬼塚選手。スロープスタイルでは、強風に苦しめられ転倒し19位、ビッグエアも8位に終わりました。

試合後には、「自分の実力が出せないまま終わって申し訳ないなと思います。風のコンディションが悪くて、ちょっとオリンピック嫌いだなと思っちゃいました」と悔し涙を流しました。

鬼塚選手は、当時を振り返り「平昌五輪があって自分を見つめ直すことができたので、いろんな面で成長できたかな」と語りました。また、「オリンピックは嫌いだなと思った」という発言の真意については、「幼稚園生が好きな子に対して『好きじゃない!嫌い!』と言う感じで言ってしまったので、しっかりと反省をしました」と笑顔で明かしました。

初めて出場した平昌五輪から4年。鬼塚選手は4年前の雪辱を果たすため、一からスノーボードと向き合ったといいます。

平昌五輪後、まずは使用するボードのメーカーを変更。足の小さい鬼塚選手は、“ウエスト”といわれるボードの幅を狭くし、ボードの硬さも少しやわらかくしたといいます。より自分に合う板に新調した結果、「高さが出る技がやりやすくなる。その分、安定感がなくなるが、安定感は自分で作っていく」と話します。

さらに、自分に合ったトレーニング方法も研究。「体重を増やしてみたり、減らしてみたりというのも研究して、(体重の増減で)回転がどう変化するのか試した結果、重りを持つトレーニングも大事ですけど、自重でやるトレーニングを多くした方が良かった」と明かしました。鬼塚選手は「運動神経が悪くてスノーボード以外の動きが苦手だったが、苦手な動きを1つずつ細かく改善していくことによって、全然違うスノーボードでの動きも良くなった」と、効果を実感しているといいます。

そして鬼塚選手は、北京五輪に向け新たな技を習得。縦に2回、横に3回半回る「キャブダブルコーク1260」は、世界で初めて鬼塚選手だけが成功させた大技です。「北京五輪ではこの技が必要になってくると予想していたので『北京五輪で完成させるには』という感じで逆算して、練習し始めました」と語った鬼塚選手。「金メダルを取って感動を与えられるような選手に私もなりたいと思います」と意気込みを語りました。

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