【いざ箱根駅伝】2区でエース対決再び
来年1月2日、3日に開催される第98回東京箱根間往復大学駅伝の区間エントリーが29日にあり、出場21チームの1区から10区までの選手が発表されました。
■駒澤大「エース田澤選手を2区で起用、主力は補欠登録で当日変更へ」
2連覇を狙う駒澤大学は、エースの田澤廉選手(3年)が順当に2年連続でエース区間の2区に登録されました。9月に右大腿(たい)骨を疲労骨折した鈴木芽吹選手(2年)や、全日本大学駅伝で優勝のフィニッシュテープを切った花尾恭輔選手(2年)、出雲駅伝と全日本大学駅伝で好走した安原太陽選手(2年)といった主力の多くが補欠に登録されており、他校のオーダーを踏まえて、当日変更で主要区間に起用されることが予想されます。
■青山学院大「エース近藤選手は2区、田澤選手とのエース対決に注目」
王座奪還を狙う青山学院大学も、今季エースに成長した近藤幸太郎選手(3年)が2区に登録。全日本大学駅伝では、駒澤大学の田澤選手とのエース対決に敗れはしましたが、最後まで粘り区間2位と好走しました。再び田澤選手とのエース対決に注目が集まります。5区・山上りには、経験者の飯田貴之選手(4年)ではなく、1年生の若林宏樹選手が登録されました。前回6区3位と好走した高橋勇輝選手(4年)は2年連続の山下り。山で主導権を握ることができれば、2年ぶりの総合優勝が近づくでしょう。
■東京国際大「2区にヴィンセント選手を起用、序盤から主導権握るか」
10月の出雲駅伝で初出場初優勝を果たした東京国際大学は、2区に同区区間記録をもつ大エースのイェゴン・ヴィンセント選手(3年)がエントリーされました。多少出遅れても、巻き返せる爆発力を持っている選手ですが、1区には、出雲駅伝で1区3位と好走した山谷昌也選手(3年)が起用されており、序盤から主導権を握ることになりそうです。さらに、補欠登録された丹所健選手(3年)が往路に起用されれば、大逃げの展開になることが予想されます。
■前回2位創価大「往路Vと同メンバー」、順天堂大の三浦選手ら補欠登録で「他校の動きを探り合い」
前回総合2位の創価大学は、留学生のフィリップ・ムルワ選手(3年)が2区、日本人エースの嶋津雄大選手(4年)は4区、主将の三上雄太選手が5区と、往路優勝を成し遂げた前回と同じ区間に起用されました。一方で、前回3区3位と好走した葛西潤選手(3年)は補欠に登録。当日変更で、1区、もしくは前回と同じ3区に起用されれば、前回の再現もあるかもしれません。
その他にも、補欠には有力選手の名前がずらり。今夏の東京オリンピックで男子3000m障害7位入賞した順天堂大学の三浦龍司選手(2年)、出雲、全日本ともに区間賞を獲得した東洋大学のスーパールーキー石田洸介選手、11年ぶりの総合優勝を目指す早稲田大学からは、学生トップクラスの10000m27分台の記録をもつ中谷雄飛選手(4年)、井川龍人(3年)が、補欠登録されました。
当日のメンバー変更は、往路、復路各日4人まで、2日合計6人までが可能となっています。本番を前に、早くも各チームの指揮官同士の探り合いが始まっているようです。