新庄剛志監督 今季は「ガンガン攻めて」
プロ野球・日本ハムファイターズの新庄剛志BIGBOSSが9日、新人合同自主トレの視察に初日から訪れました。
千葉の鎌ケ谷スタジアムでスタートした新人合同自主トレ。さらに、2月からは、沖縄・名護市で1軍の春季キャンプが開始し、2軍は同県・国頭村で行われます。
報道陣の取材に応じた新庄監督は、「キャンプ入って初日に僕は国頭(2軍キャンプ)の方から見に行こうと思っています」と、明かしました。
その理由を、「1日みんなとコミュニケーション取りながら、君たちは2軍じゃないんだよ。A、Bで分けるならとりあえずB。こっちがAでもいいし、こっちがBでもいい。そういうことを伝えてあげないと、スタートが2軍なんだという気持ちが僕にとっては最悪って思うんで。そういう話をしに行きたい」と語りました。
さらに「基本的には新人選手がコーチに対して『どういうふうにした方がいいですか?』とか、質問しますよね。それに答えるなとは言っています。コーチの人に」と、コーチ陣に“新人選手へのアドバイスを禁止”という、異例の指示を送りました。
「『君たちの力でこの世界に入ってきたんだから1年目は自由に思いっきり暴れなさい』ということしか言わないでくれと今のミーティングでは言ってきました。せっかくいい素質の子が入ってきてちょっと天狗のコーチが、ガンガン押さえつけて教えてダメになって3年・2年でユニホーム脱がされた選手を見てて、僕はかわいそうだなって。言うことを聞かないといけないという状況に追いつめられて、結局はユニホームを脱がされたら責任が取れない。責任取るよなんてコーチいないじゃないですか。だから自由に思いっきりやりなさいということは言いましたね」と、コーチ陣への指示の意図を明かしました。
新人合同自主トレでは選手たちに熱視線を送っていた新庄監督。「期待しかしてない。今の時期、キャンプまで毎日が楽しくて仕方ない。ラインナップを作っていたら頭がおかしくなりそうになる。いい意味で。ある意味ジャンケンでもいいかなくらいの悩みですよね」と、キャンプへ向けての高揚感を口にしました。
また、監督1年目となる今シーズンについては、「どこどこを目指そうとかじゃない。選手も僕もコーチも全部テストで、思いっきり壁にぶち当たってもいいから“ガンガン攻めていこう”という年にみんなと一緒にやっていきたい。ファンの方たちに日ハムの試合とか動き気になるよねという1年にはしたい」と、意気込みを語りました。