拓殖大学女子陸上部が１３日、八王子キャンパスで行われた練習を公開し、“不破ちゃん”こと不破聖衣来選手（１８）が今年の目標を力強く語りました。

「今年の１番の目標は世界選手権に出場して、そこで活躍することです」と話した不破選手。

他の部員がクロスカントリーコースを使った１２０００ｍを走る中、ジョギングと筋トレを中心にした別メニュー。

今週末に群馬代表として出場する都道府県駅伝に向け調整を行いました。

去年１２月に京都で行われた競技会で、初めての１００００ｍ出場ながら、日本歴代２位となる３０分４５秒２１をたたき出した不破選手。

今年７月にアメリカ・オレゴンで開催予定の世界選手権参加標準記録も突破し、５月に行われる日本選手権で３位以内に入れば世界選手権出場がほぼ確実となります。

「（直近では）日本選手権が一番大きな大会で、世界選手権に出るにはやっぱり（３位以内という）順位が必要なので、日本選手権ではタイムより勝負にこだわっていきたい。その結果タイムもついてきたらいいなと思います」と話しました。

スーパールーキーとして拓殖大学に入学してからまもなく１年。４月には新入生も入り、“先輩”という立場になることも、自身の成長につながると楽しみにしています。

「新しい１年生が来て、強い選手も多いようなので、また新しい刺激をもらいながら、自分ももっと競技力を高めていきたいです」

去年１０月の全日本大学女子駅伝以降、走るたびに記録を塗り替え、その度にツイッターでは「不破聖衣来」「不破ちゃん」がトレンド入りするほど注目されていますが、本人はいたって冷静。

「去年は結構いい結果が残せて、いろいろ注目していただいたんですけど、そういうことをいい意味で気にしないで、自分のペースを貫いていきたいなって思います」

１８歳らしいまだあどけない笑顔でそう答えると、１限の授業に向かって走って行きました。

写真：日刊スポーツ／アフロ