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スーパールーキー不破(フワ)大学女子駅伝

2021年10月29日 0:14
スーパールーキー不破(フワ)大学女子駅伝

31日に行われる第39回全日本大学女子駅伝(宮城県・仙台市)

注目は、去年シード権を逃した拓殖大学を予選会トップの走りで、本戦出場に導いたスーパールーキー不破聖衣来(フワ セイラ)選手。

不破選手は2016年のジュニアオリンピックでは1500mで優勝するなど、中学時代から全国で活躍してきました。今年9月に行われた日本インカレでは、5000mに出場し、1年生ながら大学チャンピオンに輝きましたが、大学入学直後は「貧血」に悩まされ、しばらくは走れない日が続きました。

身長154センチと小柄で細身な不破選手。貧血を改善するため、五十嵐利治監督から指導されたのは「食事」でした。五十嵐監督が自ら不破選手のために「レバーの甘辛煮」を作るなど、食事面をサポートしました。また、不破選手自身も料理をするようになり、「豆腐たっぷりマーボーうどん」など、しっかりタンパク質をとることを考えたレシピで体質改善に取り組みました。食べる量も増やし、体重は2キロアップしました。

不破選手は食事面改善の成果として「ももの裏とか(筋肉)結構ついたかなって。力が出るようになった感じはする」と話します。

今年の全日本大学女子駅伝。拓殖大学は去年シード権を逃し、予選会からのスタートとなりました。本戦出場には、各校6人が5000メートルを走り、合計タイムで、17校中上位4校に入らなければいけませんが、拓殖大学は2組4人が走り終え7位、4位とは約20秒差と厳しい状況となります。

そして最終組。不破選手が驚異の走りを見せます。集団から一気に抜け出すと、後続との差を大きく広げ、全体トップでゴール。不破選手の活躍で拓殖大学は大逆転で2位に入り、本戦出場を決めました。

レース後、チームメートは「みんな(不破選手に)お礼言って。本当に土下座」と不破選手をねぎらいました。

31日の全日本大学女子駅伝に向けて、不破選手は「まずはシード権獲得が目標。強いなって思ってもらえる走りをしたい」と意気込みを語りました。

第39回全日本大学女子駅伝は31日午後0時10分スタート。宮城県・仙台市を舞台に全6区間38.1キロをタスキでつなぎます。

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