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【柔道】鈴木桂治監督が明かした抗議の裏側 審判団から“それはあなたたちの意見だよね” 判定に泣いた永山竜樹は執念の銅メダル

2024年7月28日 7:55
【柔道】鈴木桂治監督が明かした抗議の裏側 審判団から“それはあなたたちの意見だよね” 判定に泣いた永山竜樹は執念の銅メダル
準々決勝は判定に泣いた永山竜樹選手(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
◇パリオリンピック2024 柔道男子60キロ級(日本時間28日、シャンドマルス・アリーナ)

男子60キロ級で永山竜樹選手が準々決勝では、判定に泣いたものの、敗者復活戦の末に執念の銅メダル獲得。柔道男子日本代表の鈴木桂治監督が準々決勝での審判とのやりとりを明かしました。

準々決勝、スペインのフランシスコ・ガルリゴス選手との一戦。永山選手は審判の「待て」の後に、相手に絞め技を数秒継続され、失神したとみなされ一本負け。試合後、相手と握手を交わさず、約5分間畳の上で、猛抗議するも判定は覆りませんでした。

抗議に加わった鈴木監督は「結局、落ちていたよねってアンサーだったので、僕らは落ちた、落ちてないだけじゃないと。あの6秒間絞め続けることへのルールはどうなのか」と論点を語ります。「“待て”からの6秒間、ひょっとしたら命がなくなる可能性もある。6秒絞めたら死にますから」と危険を訴えました。

しかし実際のやりとりでは「永山選手は“待て”の声が聞こえていたと、僕たちは選手を信じますと。“でもそれはあなたたちの意見だよね”みたいな」と。

本来なら審判の“待て”がかかると、両者が開始時の位置に戻り試合を再開。しかし、相手選手は“待て”のあとも、絞め技を続けてきました。

鈴木監督は「(絞め続けることを)認めてしまうということに対して、国際柔道連盟の柔道精神はこういう考えでいいんですか、と尋ねました。その返答はなかったです」と審判サイドは落ちていたかどうかを論点としてきたと厳しい表情で語りました。

永山選手は無念の判定を乗り越え、銅メダルを獲得。その顔には笑顔はありませんでした。鈴木監督は「非常に悔しい思いをした1日じゃないかなと思います。その中でベスト8をかけた戦いから午後の試合まで気持ちをしっかりと立て直して試合を戦ってくれたっていうのは、この戦いは選手自身もそうですし我々監督コーチスタッフも特別な大会ですのでメダルをとってくれた、戦い抜いてくれたことに関して永山選手に感謝してます」と思いを口にしました。
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