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優勝セールも、興南の快挙に島中が沸く

2010年8月22日 9:16
優勝セールも、興南の快挙に島中が沸く

 第92回全国高校野球選手権大会は21日、阪神甲子園球場(兵庫・西宮市)で決勝が行われ、興南(沖縄)が13-1で東海大相模(神奈川)を下し、史上6校目の春夏連覇を達成した。興南の地元・沖縄は、快挙に島中が沸いた。

 那覇市の興南高校では、応援の学校関係者で体育館が埋め尽くされたほか、那覇市の平和通り商店街にも大応援団ができていた。優勝が決まった瞬間、喜びのあまり沖縄独特の踊り「カチャーシー」を踊り出す人もいた。

 42年前に「興南旋風」を巻き起こした野球部OBは、喜びもひとしおだ。興南高校・我喜屋監督の現役時代のレギュラー仲間・上原義則さんは「我々の記録であるベスト4を飛び越えて、その当事者である我喜屋監督が破ったのが感慨深い」と話した。

 沖縄・今帰仁村の諸志公民館で観戦していたエース・島袋投手の祖父母も孫の偉業に思わず踊り出した。島袋投手の祖母・光さん(85)は「よく頑張りましたね。お疲れさま」と話した。

 試合終了から30分、那覇市の中心部にはあっという間に人垣ができ、刷り上がった新聞の号外を我先にと手にしていた。

 興南高校の優勝を受け、那覇空港の売店では早速、全商品の1割引きセールが始まった。

 沖縄に初めて渡る深紅の大優勝旗を携え、興南ナインは22日に凱旋(がいせん)する。