【高校サッカー全力新聞】神奈川・日本大学藤沢「開花宣言!日藤桜」県勢初の頂点へ
■部内の競争を活性化 指揮官の起用法
就任17年目の佐藤輝勝監督の座右の銘は「現状維持はマイナス」。選手には常にチャレンジする姿勢を求め、自身も選手の特徴をいかすチーム作りに取り組んできました。その時、調子の良い選手を起用することを重要視し、部内競争を活発化。「努力して、伸びてきた選手を絶対に見逃さない」ことを大事にしています。
地区大会でもその時のベストメンバーが躍動。「出てもらうべき選手がたくさんいる」と語ったように、競争の活性化が選手層の厚みにつながりました。
■「SBの常識を変える」J2水戸内定・尾野優日の決意
選手層の厚い日大藤沢の中で注目はJ2水戸内定・SBの尾野優日選手(3年)です。超攻撃的SBとして左サイドを支配します。尾野選手はSBに転向した際、手本にする選手を探しましたが見つからず「ならば自分が新たな選手像を作り出そう」と決心。尾野選手の目標は「SBの常識を変える」ことです。未来の子供たちの指針となる改たなSB像を選手権で見せつけます。
■神奈川県勢初 悲願の頂点へ
ボールを繋ぎ、動かし、剥がし、相手を崩す、自分たちのサッカーを信じ戦い抜きます。創部初の地区大会連覇を果たした日大藤沢が目指すのは県勢初となる選手権優勝。満員の国立で日藤桜が咲き誇る日は遠くありません。
(取材・文 高校サッカー選手権民放43社/テレビ神奈川)