テニスのブリスベン国際、錦織圭選手が男子シングルス準決勝に登場。初の決勝をかけた試合は、フルセットまでもつれ込む激闘となった。

　世界ランキング５位、２５歳の錦織選手は、８位で２４歳のラオニッチ選手と対戦した。

　同世代のライバル相手に第１セットから錦織選手がみせる。身長１９６センチのラオニッチ選手に対し、頭上を破るロブショットでポイントを奪う。さらにネットプレーでもラオニッチ選手を圧倒し、攻めのテニスでポイントを重ねた。

　試合は両者譲らずタイブレークへ。そんな中、錦織選手は最後まで集中を切らさず、第１セットを接戦の末、奪った。

　続く第２セット、ラオニッチ選手に揺さぶられるが、必死に食らいつき、得意のバックハンドでポイントを奪取。一歩も引かない。しかし、ラオニッチ選手も反撃。強力サーブが錦織選手に襲いかかった。第２セットも再びタイブレークへともつれ込むが、最後は錦織選手が決められず、このセットをラオニッチ選手に奪われた。

　迎えた最終セット、ラオニッチ選手を左右に揺さぶると、最後は正確なコントロールショットでポイントを奪う。そして、試合は三度タイブレークへ。

　フルセットに及ぶ激闘の末、錦織選手は敗退。この大会、シングルス初の決勝進出はならなかった。