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大谷翔平が打撃でMLBトップの衝撃データ 打撃の秘密はミートポイントの深さ スイングスピードで問題を解消

2025年3月18日 12:15
大谷翔平が打撃でMLBトップの衝撃データ 打撃の秘密はミートポイントの深さ スイングスピードで問題を解消
ホームランを放った大谷翔平選手(写真:Creative 2/アフロ)
MLB公式サイトのデービッド・アドラー記者が18日、ドジャース・大谷翔平選手のバッティングの秘密について記事を公開しました。

昨季は打者に専念して打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁の活躍で、2年連続3度目のMVPを獲得した大谷選手。

15日の巨人とのプレシーズンマッチでも、バットの先で変化球を本塁打にする圧倒的なパワーを見せましたが、アドラー記者はMLBの「スタットキャスト」に新たに追加される「打者の打席での立ち位置」と「ミートポイント」のデータから、大谷選手のパワーの秘密は特異なミートポイントにあると分析しました。

MLBのパワーヒッターはボールを自分の体より前、ホームベースより前で捉えることで、バットスピードが十分に加速した状態でボールを弾き出し、打球を引っ張ることで本塁打を量産します。

一方で「ボールを後ろで捉える」打者にはアーロン・ジャッジ選手やフレディー・フリーマン選手がいますが、大谷選手は「MLBで最も後ろでボールを捉える打者」となりました。

MLBの平均ミートポイントはホームベースの先端から約6.0センチも前にありますが、大谷選手の平均ミートポイントはホームベースの先端から約9.4センチも後ろにあり、平均からなんと約15.4センチも後ろで打っていることになりました。

さらに「ボールを後ろで捉えたとき(ホームベース上でボールを捉えたとき)」に記録した24本塁打はジャッジ選手らと並んでトップ、53長打は2位に10本差を付けてトップの数字でした(レギュラーシーズンとプレーオフ合算)。

このボールを後ろで捉える方法は、ボールを長く見極められるという利点がある一方で、バットが加速しきるための時間が少なくなって詰まる可能性が高くなりますが、大谷選手はメジャートップクラスの約122.8キロ(76.3マイル)を記録するバットスピードのおかげで、その問題を解消。

平均ミートポイントがホームベース上にあった打者は、大谷選手を含めて6人しかおらず、数少ない選手にしか再現できませんが、この打撃で鋭い本塁打を全方向に飛ばすことのできる大谷選手は、MLBでも類い稀なる打者の1人でした。
最終更新日:2025年3月18日 12:15
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