【MotoGP】初日11番手から5番手グリッドを獲得の小椋藍「正直、予選はもう少しいけた」
初日のフリー走行で11番手とやや出遅れた小椋藍選手ですが、2日目のFP3でタイムを短縮して7番手へ。そして上位18台で行われた予選Q2では5番手までポジションを上げました。
フロントローには並べませんでしたが、「コーナーの旋回性に苦しんでいる。リアをスライドさせてなんとか向きを変えている。でも、この走りでは、これ以上先がない」と前日に語っていましたが、2日目は、セッティングを変更。その結果、旋回性が向上し、タイムもポジションも上げることに成功しました。
セッティングの変更の狙いは、“ブレーキングの安定性を捨ててコーナリング重視”というもの。具体的には、フロントフォークのスプリングを柔らかくして、さらにキャスターを立てる(スプリングをソフトにした場足、キャスターを寝かすというのが常とう手段)というもので、「これで曲がりやすくなってタイムも上がった。2列目に並べたし、スタートが決まればしっかり戦えると思う」とコメントしてくれました。
一方、総合首位でタイトルを争うアウグスト・フェルナンデス選手は3番手。二人の差は、わずか、0.184秒。連続ラップのアベレージに差はなく、フェルナンデス選手と小椋選手のチャンピオン争いは、どうやら優勝をかけた戦いになりそうです。
予選を終えて、ほっとした表情の小椋選手は、「正直、予選はもう少しいけたと思う。タイヤがフレッシュなときにタイムが出せなかったのが残念。タイヤが消耗してきたときのタイムがベストだったから…」とやや悔しそうでした。どうしてタイヤがフレッシュなときにタイムが出せなかったのかというと、小椋選手のスリップを使おうと周りのライダーがしっかり走ってくれなかったからなんだそうですよ。
ということで、とにかく、最悪の状況を脱したことで、明日(決勝)はただただ全力を尽くすだけ。フェルナンデス選手に先着して、さらに9.5ポイント差を逆転することを願うばかり。今季もっとも緊張するレース。Moto2クラスのチャンピオンを懸けた戦いを、しっかり見届けたいと思います。
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