【MotoGP】フリー走行と予選で3度の転倒も5番手に浮上の佐々木歩夢 決勝では今季10回目の表彰台&今季3勝目を目指す
シーズン後半戦に入って大活躍の佐々木歩夢選手が、最終戦バレンシアGPのフリー走行で大苦戦。FP2で転倒した初日は10番手スタート。土曜日のFP3でも転倒を喫し、16番手へポジションを落としました。
そのためQ1からの予選となりましたが、このQ1で見違えるような走りを見せてQ1トップ。しかし、Q2では今大会3度目の転倒を喫し、一体どうなるんだろうと周囲をハラハラさせましたが、チームの敏速な作業でマシンを修復、コースに復帰すると5番手タイムをマークしました。
まさに、どん底状態から2列目グリッドを獲得し、ピットに戻ってきた佐々木選手とスタッフから笑顔がこぼれました。
「前日からブレーキングでフロントが押されるという問題があり(プッシュアンダー)、この問題を解決するためにFP3でどうしようかなと悩んだ。今年好調だったベースのセッティングを変更したくなかったので、FP3はサスペンションだけで調整した。でも、結局、直らなかったので、リンクを変えて対処することにしたのだけど、それが良かった」と振り返りました。
Q1で今季もっとも大きなセッティングの変更を施すことになった佐々木選手ですが、「結局、Q1が初日みたいな感じなので、とにかく限界まで攻めることにした。そうしないと、セットアップがいいのかわるいのかわからないから」と語り、その結果がQ1のトップタイムとQ2の転倒だったのですが、「マルク(マルケス)が限界まで攻めてよく転ぶけれど、その意味がわかったような気がする」と笑みを浮かべていました。
Q2の転倒では、マシンの修復を待っている佐々木選手のところに仲良しのファビオ・クアルタラロ選手が駆けつけてきました。「ファビオが来て、どんな話をしたの?」と聞くと「お前は頑張りすぎだ。落ち着いて行けって言われた」。クアルタラロ選手と佐々木選手。ほんと、仲良しだなあと思ったのでした。
「バレンシアはいつも同じような問題に悩むけれど、解決策が見つかって本当に良かった。もう明日は大丈夫」。今季10回目の表彰台と今季3勝目に向けて、大きなステップを刻む一日。まさに、転んでもただでは起きない?という一日でした。
【MotoGP最終戦バレンシアGP放送&配信予定】
■BS日テレ
7日(月) 25:00~26:00「速報!MotoGP」
■CS日テレジータス 全クラス予選・決勝生放送
決勝 6日(日) 18:45~00:00
■Hulu LIVE配信 全クラス予選・決勝生配信
決勝 6日(日) 18:45~00:00