小林陵侑の金メダル秘話 フィギュア金メダリスト荒川静香さんのヒントに「うまくつながった」
北京五輪の全ての競技を終えた小林選手は、荒川さんから「大会前から期待値が高くプレッシャーもあったと思いますが、緊張しましたか?」と問われると、「緊張は意外と大丈夫でした」ときっぱり。
さらに、「この前のインタビューで“ヒント”をいただいたので、それがうまくつながった」と続け、金メダル獲得の裏に荒川さんの助言があったことを明かしました。
実は去年12月、小林選手は北京五輪に向け荒川さんのインタビューを受けていました。その中で、小林選手からトリノ五輪の金メダリスト荒川さんに、「聞きたいことはありますか?」と聞かれると、「どのくらいのタイミングで緊張やプレッシャーがきたか、覚えていますか?」と逆質問。
すると荒川さんは、「“五輪のいつもと違う緊張”は、自分だけではなく全ての選手が感じているもの。どんな緊張がこようと、それが五輪で、“それが普通”だと思うようにしました」と、五輪金メダリストとしての経験談を語りました。
さらに荒川さんは、選手時代にコーチから言われた「五輪はゲームだから楽しむものだ」という言葉が一番印象に残っていると明かし、「やっぱり楽しんだもの勝ちだと思うんですよね」とアドバイス。「緊張するのが当たり前の舞台なので、『きた、きた、きた』ぐらいの感じで大丈夫」と、小林選手へアドバイスしました。
金メダリストの先輩からの助言に、「確かにそうだなと思った。いま聞けてよかったです。取材を受けてよかったです」と、逆質問から五輪で結果を残すためのヒントを小林選手は得ました。
そして迎えた北京五輪。小林選手はノーマルヒルで金メダル、ラージヒルで銀メダルを獲得。荒川さんと再び実現した対談で、小林選手は「(五輪の舞台を)楽しむことができました。全部が新鮮で、やっぱりここでしか経験できないことだったなと思います。自分に自信のつく大会になりました」と話し、荒川さんから得たヒントが金メダルにつながったことを話しました。
今後については、「変わらずビッグジャンプを目指して続けていきたいですね」とし、金メダルの次に取りたいものは「世界(最長)記録」と、さらなる活躍を誓いました。