18歳の銀メダリスト鍵山優真へ荒川静香さんが取材「頑張ってきたすべての経験が詰まっている銀メダル」
◆北京五輪・大会7日目(2月10日)、フィギュアスケート・男子シングルフリー
ショートプログラムで自己ベストを更新し、2位で通過した鍵山優真選手(18)がフリーに登場しました。
冒頭の4回転サルコーを完璧に決め、流れるようなステップへ。2つ目のジャンプ4回転ループは片手をつきながらも堪えます。後半のジャンプも決め201.93点と高得点を叩き出しました。ショート、フリーの合計得点は310.05点。初の五輪で銀メダルを獲得しました。
個人種目では2014年のソチ五輪で19歳で金メダルを獲得した羽生結弦選手を抜いて日本男子では最年少でのメダル獲得となりました。
合計点数が表示され、銀メダルが確定したとわかると、鍵山選手は満面の笑みで両手を高く上げてガッツポーズ。隣にいた父でコーチの正和さんは驚きを隠せない様子で、涙をぬぐうような仕草も見られました。
鍵山選手は今大会が初の五輪。父・正和さんと二人三脚で歩んできた道のりが実を結んだ北京五輪となりました。
SNS上でも、「涙するお父さんに感動」「国民的親孝行息子」といった声がみられました。
競技を終えた鍵山選手を、日テレ系五輪メインキャスターの荒川静香さん(トリノ五輪金メダリスト)が取材しました。
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荒川さん:オリンピックの最終グループは非常に緊張感が高く、いつもとは違うことに気がついたと思います。その中で、あれだけの素晴らしい演技が出来ました。そのことに関してはいかがですか?
鍵山選手「そうですね。ショートもフリーも最終グループで滑らしてもらったんですけど、やっぱりレベルが高いなと。最終グループだけじゃなくて、全グループレベルが高い。これがやっぱりオリンピックだなというふうに感じていました」
荒川さん:お父様を超えるような結果を残したいという目標を以前インタビューでおしゃっていました。オリンピックで銀メダルを取り、その達成をされましたが、いかがですか?
鍵山選手「この銀メダルはオリンピックを夢として描いて、頑張ってきたすべての経験が詰まっている銀メダルだと思います。本当に今まで頑張ってきてよかったなと思いました。まだこれで終わりではないので、これ以上の結果を出せるようにもっと成長したいなと思います」