すい臓がん公表 菅谷大介アナ 「箱根駅伝中継が明確な目標に。希望を抱いて過ごすことができた」

■箱根駅伝翌日からの検査で見つかったすい臓がん
菅谷アナは去年12月、担当する箱根駅伝に向けて準備していた時期に、自身の体の異変を知ることになりました。
「去年の今ぐらい(12月)に人間ドックの結果が来たのですが、そこに書かれていた『膵管拡張』という言葉に、『これはなんだろう?』と思いました。再検査のために病院に行くと『MRI検査をしましょう』とは言われたのですが、12月中は箱根の準備で忙しく、たまたま空いていた1月4日に受けることになりました。検査は箱根駅伝の次の日だなと思ったことは覚えています」
体調の変化など、自覚症状は全くなかったものの、11日にすい臓がんという診断。
「4日から立て続けに検査があったので、『もしかしたら・・・』という思いはありました。そんな中、ある日『すい臓がん』についてネット検索をしたのですが、その内容を見た時が、最も落ち込んだ時でした。命に限りがあることを意識させられました」
■8月のゴルフ中継で現場復帰 抗がん剤を服用
4月11日に手術し、ゴールデンウィーク明けには仕事に復帰。スポーツの現場に戻ってきたのは8月の国内男子ゴルフ、日本プロゴルフ選手権でした。
「やはり現場に行けるのはすごく楽しかったです。中継に携われ、選手の話を聞ける。戻れたという喜びはありました。ただ当時は抗がん剤を飲んでいました。1日2回3錠ずつ。自分の体調と向き合いながら、仕事に臨んでいたこともあって、やはり不安はありました」
手術後から10月まで抗がん剤の服用はおよそ半年間続きました。現在は薬も飲まず、去年と同じ状態で箱根駅伝の仕事に携われることになりました。