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すい臓がん公表 菅谷大介アナ 「箱根駅伝中継が明確な目標に。希望を抱いて過ごすことができた」

2022年12月26日 6:03
すい臓がん公表 菅谷大介アナ 「箱根駅伝中継が明確な目標に。希望を抱いて過ごすことができた」
今年すい臓がんを公表した日本テレビ・菅谷大介アナウンサー
来年1月2日、3日に行われる第99回東京箱根間往復大学駅伝競走。その中継業務に携わる日本テレビの菅谷大介アナウンサー(51)。今年4月「すい臓がん」の手術を受けていたことを、8月に公表。今回は中継する箱根駅伝への思いを聞きました。

■箱根駅伝翌日からの検査で見つかったすい臓がん

菅谷アナは去年12月、担当する箱根駅伝に向けて準備していた時期に、自身の体の異変を知ることになりました。

「去年の今ぐらい(12月)に人間ドックの結果が来たのですが、そこに書かれていた『膵管拡張』という言葉に、『これはなんだろう?』と思いました。再検査のために病院に行くと『MRI検査をしましょう』とは言われたのですが、12月中は箱根の準備で忙しく、たまたま空いていた1月4日に受けることになりました。検査は箱根駅伝の次の日だなと思ったことは覚えています」

体調の変化など、自覚症状は全くなかったものの、11日にすい臓がんという診断。

「4日から立て続けに検査があったので、『もしかしたら・・・』という思いはありました。そんな中、ある日『すい臓がん』についてネット検索をしたのですが、その内容を見た時が、最も落ち込んだ時でした。命に限りがあることを意識させられました」

■8月のゴルフ中継で現場復帰 抗がん剤を服用

4月11日に手術し、ゴールデンウィーク明けには仕事に復帰。スポーツの現場に戻ってきたのは8月の国内男子ゴルフ、日本プロゴルフ選手権でした。

「やはり現場に行けるのはすごく楽しかったです。中継に携われ、選手の話を聞ける。戻れたという喜びはありました。ただ当時は抗がん剤を飲んでいました。1日2回3錠ずつ。自分の体調と向き合いながら、仕事に臨んでいたこともあって、やはり不安はありました」

手術後から10月まで抗がん剤の服用はおよそ半年間続きました。現在は薬も飲まず、去年と同じ状態で箱根駅伝の仕事に携われることになりました。

■「来年の箱根駅伝に向かって頑張りましょう」の言葉

今年の箱根駅伝翌日の検査から始まった、がんとの闘い。来年1月の箱根駅伝で中継するのは菅谷アナにとっての目標でした。

「主治医の先生から『来年の箱根駅伝に向かって頑張りましょう!』という話をしてくれた時に明確な目標が自分の中にできました。来年の箱根駅伝の中継ができるように自分を戻していくんだと思うことができ、一つの光というか、希望として過ごすことができたかなと思います」

来年の99回大会ではフィニッシュの実況を担当する予定となっている菅谷アナ。箱根駅伝で大事にしていることは。

「優勝を目指す大学、5位を目指す大学、シード権を目指す大学と、チームそれぞれに目標は違います。また、選手によっても目標は違います。箱根から世界を目指す選手もいれば、箱根駅伝で陸上競技を終える選手もいます。その目指すところを理解したうえで、フィニッシュの中継に臨みたいと思っています。同じ順位でも、大学によってはうれしい順位にもなるし、悔しい順位にもなる。そのドラマをお伝えしたいと思っています」

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