【箱根駅伝】5区注目ランナーは?前回大会は“山の妖精”が2年連続区間新を達成 “若の神”や“山の名探偵”らがエントリー
左から駒澤大の山川拓馬選手、創価大の吉田響選手、青山学院大の若林宏樹選手、早稲田大の工藤慎作選手(写真:アフロ)
◇第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(2025年1月2日往路、3日復路)
2025年1月2、3日に開催される第101回箱根駅伝。関東学生連合チームを含めた全21チームの区間エントリーが12月29日に発表されました。勝負を左右する箱根の難所、山上りの5区ではどんな戦いがみられるでしょうか。
往路の最後に位置する5区は、標高約874メートルまでを一気に駆け上る全長20.8キロのコース。順天堂大学OBの今井正人さん、東洋大学OBの柏原竜二さん、青山学院大学OBの神野大地選手のように、代々山を制し、チームに優勝を引き寄せる選手が「山の神」の代名詞で親しまれてきました。
前々回、前回大会と2大会連続で区間記録を更新したのは、城西大学OB“山の妖精”こと山本唯翔選手です。山本選手が卒業し、今大会では誰が5区区間賞に輝くのか、そして新たな「山の神」は生まれるのか。
29日の区間エントリー発表時点で、5区に配置された主な選手には、青山学院大学の“若の神”こと若林宏樹選手(4年)がエントリー。“山の神”を目指して青山学院大学に入学し、原晋監督から「“山の神”まではいかないけれど、その一歩手前」ということで“若の神”の代名詞がつけられました。若林選手は1年時に5区区間3位と快走すると、前回大会では従来の区間記録を上回るタイムで、山本選手に次ぐ区間2位でフィニッシュ。往路優勝に貢献しました。最後の箱根駅伝で“若の神”から“山の神”となるのか、3度目の山に挑みます。
早稲田大学の“山の名探偵”こと工藤慎作選手(2年)も2年連続で5区にエントリー。『名探偵コナン』に登場するキャラクターと名前が似ていて、前回大会の実況中継では「花田勝彦駅伝監督から“山の名探偵”と呼ばれている」と話したことが話題になりました。前回大会では1年生ながら区間6位と力走。小田原中継所では國學院大學に57秒先行されていましたが、山で追い抜き、フィニッシュ地点の芦ノ湖では逆に1分2秒の差をつけました。
他にも東洋大学の期待のルーキー・松井海斗選手(1年)や、國學院大學の高山豪起選手(3年)らが29日に発表の区間エントリーで名を連ねています。
一方、29日時点では補欠登録となっている選手が、当日のメンバー変更で5区を任される可能性もあります。
注目は“山の神”を目指し続ける、創価大学の吉田響選手(4年)です。前回大会は区間9位と伸び悩みましたが、今季は自己ベストを連発。3000m(8分3秒00)、5000m(13分39秒94)、10000m(28分12秒01)、ハーフマラソン(1時間1分45秒)の4種目で次々と自らの記録を塗り替え、出雲駅伝では2区区間賞、全日本大学駅伝では2区区間2位と快走をみせました。
さらに城西大学のエース・斎藤将也選手(3年)も補欠登録から5区への期待があります。仮想箱根5区とも呼ばれる激坂最速王決定戦で、1年時に“山の妖精”山本選手に先着。前回大会までは2区を任されていましたが、「非常に上りに適性がある。個人的には走ってほしい」と、櫛部静二監督は上りの強さに太鼓判を押します。
他にも1年時に5区を区間4位で走った駒澤大学の山川拓馬選手(3年)や歴代6位の区間記録を持つ中央大学の阿部陽樹選手(4年)らも補欠登録。各大学5区に有力ランナーが集まることが予想されます。
▽以下、12月29日時点の5区区間エントリー
青山学院大学:若林宏樹(4年)
駒澤大学:坂口雄哉(1年)
城西大学:伊藤大晴(4年)
東洋大学:松井海斗(1年)
國學院大學:高山豪起(3年)
法政大学:高橋一颯(4年)
早稲田大学:工藤慎作(2年)
創価大学:若狭凜太郎(4年)
帝京大学:楠岡由浩(2年)
大東文化大学:中澤真大(1年)
立教大学:山本羅生(4年)
専修大学:福田達也(3年)
山梨学院大学:弓削征慶(3年)
日本体育大学:浦上和樹(3年)
中央学院大学:柴田大輝(4年)
中央大学:園木大斗(4年)
日本大学:鈴木孔士(3年)
東京国際大学:楠木悠人(4年)
神奈川大学:三原涼雅(2年)
順天堂大学:川原琉人(1年)
関東学生連合チーム:佐藤我駆人(1年)
2025年1月2、3日に開催される第101回箱根駅伝。関東学生連合チームを含めた全21チームの区間エントリーが12月29日に発表されました。勝負を左右する箱根の難所、山上りの5区ではどんな戦いがみられるでしょうか。
往路の最後に位置する5区は、標高約874メートルまでを一気に駆け上る全長20.8キロのコース。順天堂大学OBの今井正人さん、東洋大学OBの柏原竜二さん、青山学院大学OBの神野大地選手のように、代々山を制し、チームに優勝を引き寄せる選手が「山の神」の代名詞で親しまれてきました。
前々回、前回大会と2大会連続で区間記録を更新したのは、城西大学OB“山の妖精”こと山本唯翔選手です。山本選手が卒業し、今大会では誰が5区区間賞に輝くのか、そして新たな「山の神」は生まれるのか。
29日の区間エントリー発表時点で、5区に配置された主な選手には、青山学院大学の“若の神”こと若林宏樹選手(4年)がエントリー。“山の神”を目指して青山学院大学に入学し、原晋監督から「“山の神”まではいかないけれど、その一歩手前」ということで“若の神”の代名詞がつけられました。若林選手は1年時に5区区間3位と快走すると、前回大会では従来の区間記録を上回るタイムで、山本選手に次ぐ区間2位でフィニッシュ。往路優勝に貢献しました。最後の箱根駅伝で“若の神”から“山の神”となるのか、3度目の山に挑みます。
早稲田大学の“山の名探偵”こと工藤慎作選手(2年)も2年連続で5区にエントリー。『名探偵コナン』に登場するキャラクターと名前が似ていて、前回大会の実況中継では「花田勝彦駅伝監督から“山の名探偵”と呼ばれている」と話したことが話題になりました。前回大会では1年生ながら区間6位と力走。小田原中継所では國學院大學に57秒先行されていましたが、山で追い抜き、フィニッシュ地点の芦ノ湖では逆に1分2秒の差をつけました。
他にも東洋大学の期待のルーキー・松井海斗選手(1年)や、國學院大學の高山豪起選手(3年)らが29日に発表の区間エントリーで名を連ねています。
一方、29日時点では補欠登録となっている選手が、当日のメンバー変更で5区を任される可能性もあります。
注目は“山の神”を目指し続ける、創価大学の吉田響選手(4年)です。前回大会は区間9位と伸び悩みましたが、今季は自己ベストを連発。3000m(8分3秒00)、5000m(13分39秒94)、10000m(28分12秒01)、ハーフマラソン(1時間1分45秒)の4種目で次々と自らの記録を塗り替え、出雲駅伝では2区区間賞、全日本大学駅伝では2区区間2位と快走をみせました。
さらに城西大学のエース・斎藤将也選手(3年)も補欠登録から5区への期待があります。仮想箱根5区とも呼ばれる激坂最速王決定戦で、1年時に“山の妖精”山本選手に先着。前回大会までは2区を任されていましたが、「非常に上りに適性がある。個人的には走ってほしい」と、櫛部静二監督は上りの強さに太鼓判を押します。
他にも1年時に5区を区間4位で走った駒澤大学の山川拓馬選手(3年)や歴代6位の区間記録を持つ中央大学の阿部陽樹選手(4年)らも補欠登録。各大学5区に有力ランナーが集まることが予想されます。
▽以下、12月29日時点の5区区間エントリー
青山学院大学:若林宏樹(4年)
駒澤大学:坂口雄哉(1年)
城西大学:伊藤大晴(4年)
東洋大学:松井海斗(1年)
國學院大學:高山豪起(3年)
法政大学:高橋一颯(4年)
早稲田大学:工藤慎作(2年)
創価大学:若狭凜太郎(4年)
帝京大学:楠岡由浩(2年)
大東文化大学:中澤真大(1年)
立教大学:山本羅生(4年)
専修大学:福田達也(3年)
山梨学院大学:弓削征慶(3年)
日本体育大学:浦上和樹(3年)
中央学院大学:柴田大輝(4年)
中央大学:園木大斗(4年)
日本大学:鈴木孔士(3年)
東京国際大学:楠木悠人(4年)
神奈川大学:三原涼雅(2年)
順天堂大学:川原琉人(1年)
関東学生連合チーム:佐藤我駆人(1年)
最終更新日:2024年12月30日 18:00