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西武・内海哲也40歳引退会見 巨人で133勝 「本格派左腕と自分に言い聞かせて」プロ19年

2022年9月19日 12:47
西武・内海哲也40歳引退会見 巨人で133勝 「本格派左腕と自分に言い聞かせて」プロ19年
巨人時代を振り返る西武の内海哲也投手兼任コーチ
プロ野球・西武の内海哲也投手兼任コーチ(40)が19日、引退会見を行いました。

巨人のエースとして長年、チームの優勝に貢献してきた内海投手。2003年に巨人に入団すると2007年に最多奪三振、2011年には最多勝、12年には最多勝、ベストナインなど4つの個人タイトルを獲得しました。また、6度のリーグ優勝、2度の日本一に輝くなど、133勝を挙げました。

プロ19年間を振り返って、思い出されるのはやはり巨人での思い出。

「はじめに出てくるのは、長嶋(茂雄)さんと松井(秀喜)さんの国民栄誉賞授与式での東京ドームの登板が一番思い出されます。絶対に負けてはいけない試合だったので、緊張したのは覚えています」

2013年5月5日、国民栄誉賞授与式が行われた日の広島戦に先発。偉大な先輩の晴れの日に負けられないとプレッシャーは絶大。8回無失点の堂々たる投球を見せました。

「ジャイアンツでは堀内(恒夫)監督にどうしようもないピッチングをしても、使っていただいた。1軍で活躍する土台をつくっていただいた。原(辰徳)監督にもエースと言っていただけるような使い方、大事な場面を任せていただきました。最後は(高橋)由伸さんと、辻(発彦)監督の時は自分が思うような結果を出せなくて、本当に悔しい思いしかないですけど、感謝をしています」

内海投手が巨人に入団したときには上原浩治投手、桑田真澄投手、そして高橋尚成投手など、球界を代表する投手が巨人に所属していました。その中で、エースとして成長してこられたのは、内海投手の努力の賜物(たまもの)でもありました。

「朝、誰よりも早く来て、誰よりも早く練習というのは、どれだけ体がしんどくても絶対続けようと思ってやってきたことなのでそれは誇れます」

常に自分の気持ちに負けないように、自分自身と戦っていたとも明かしました。

「決して速くないまっすぐでしたけど、『本格派左腕』と自分に言い聞かせて、まっすぐを生かせるような練習をしてきたつもり。捕っていただいた阿部(慎之助)さんがうまくリードしてくださった。そういうのを積み重ねて、投球術、バッターを抑える術をちょっとずつ学んできた」

午後2時から始まる楽天戦で、先発を予定している内海投手。通算335試合目の登板に19年間で得てきた全てを込めて投げきります。